窓口支援事例
有限会社メカテックス
実用新案

車椅子用アームレスト「スマートレスト」

企業情報

所在地
秋田県由利本荘市
ホームページ URL
http://mechatex.com/
設立年
1974年
業 種
製造業
従業員数
2人
資本金
350万円

企業概要

当社は昭和49年に佐藤機械設計事務所として設立されました。以来、産業用機械の設計業務を承ってきました。
その後、昭和60年に有限会社メカテックスに改組し、平成8年より装置の組立業務を、平成14年より介護・福祉機器開発を行っております。
当社は、産業機械製作のための原点である設計を受け持っていることに誇りを感じ、向上心を持って絶えず努力し、産業の発展・向上に役立ちたいと願っています。

自社の強み

当社では鋳物のバリ取り機からハンダ印刷機まで、各種産業用機械の設計製作を承っております。当社で開発したカム設計ソフトで、あらゆるカムの自動設計が可能です。
創業以来培ってきた機械設計のノウハウを活かし「使用する方の自立を手助けする」というコンセプトのもと、介護・福祉機器の開発を行っております。

一押し商品

昨年、実用新案権(実用新案登録第3186445号)を取得した車椅子用アームレスト「スマートレスト」があります。
一般的な車椅子の肘掛けは平板で腕を載せるだけの形状で、腕がずり落ちて怪我をする恐れがありますが、当社が開発した「スマートレスト」は市販の車椅子に簡単に取り付けられ、断面形状をU字にすることで腕のずり落ちを防ぎ、角度・高さの調節機能により快適な姿勢を提供します。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

同社は7年前から介護・福祉機器の開発に着手しました。最初の開発商品である腕動作支援装置「アームバランサー」について、当時秋田県工業技術センターに設置されていた秋田県知的所有権センターに相談があり、現在の窓口担当者である田嶋特許情報アドバイザーが支援しました。次の開発商品である「自動ブレーキ付き車椅子」に関しても同窓口担当者が支援し、実用新案権を取得しました。今回の商品「スマートレスト」についても、その効果(簡易な取り付け・落ち防止・角度と高さ調整可)が確認された時点で同窓口担当者が対応しました。

最初の相談概要

同社より効果が確認された試作品を見て欲しいと連絡を受け訪問しました。効果が明らかであり、商品としてのポテンシャルが高いと思料し、形状の特徴を権利化するために弁理士の相談を受けることを提案しました。また、窓口担当者が先行特許調査支援を行いました。

その後の相談概要

弁理士と同行して同社を訪問し、先行調査の結果を踏まえつつ類似品の参入障壁として、有効な知財対策を検討しました。形状と機能をうまく限定した実用新案登録出願が最も適当と提案し、同行した弁理士より助言を頂いて、実用新案登録出願に至りました。

窓口を活用して変わったところ

過去に知的所有権センターを活用していた頃に比べ、知財総合支援窓口では弁理士相談などの総合的な支援を積極的に活用することができ、社内においても知財意識向上の風土が芽生えてきました。


企業からのメッセージ

中小企業にとって知財はよく分からない点が多いのですが、知財総合支援窓口では初歩から易しく説明指導してくれますので遠慮なく相談すればと思います。

窓口担当者から一言

この商品は実用新案の取得だけでなく、商品力を上げるため、あきた産業デザイン支援センターの協力を仰ぎ、材質・形状・製法の組み合わせを見直し、製品化を果たすことが出来ました。このように知財面だけでなく、デザイン支援機関と連携した魅力的な商品開発支援を行っていきたいと思っています。 (田嶋 正夫)

車椅子用アームレスト「スマートレスト」(157.9 KB)

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掲載年月日:2014年3月17日

更新年月日:2016年5月16日

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