窓口支援事例
株式会社クナプラス
意匠

自社オリジナル商品のデザイン保護

企業情報

所在地
福井県あわら市
ホームページ URL
http://knaplus.com/
設立年
2008年
業 種
eco商品の企画・製造・販売
従業員数
5人
資本金
200万円

企業概要

当社は、福井県という繊維産業が盛んな地域にあり、ポリ乳酸繊維をはじめ、資材用の繊維を主に織っている金津繊維株式会社からスタートしました。ポリ乳酸繊維を使ったエコバッグとペットボトルのリサイクル生地を使用したポケットチーフの製造販売を行っています。2009年に海外進出するチャンスを頂き、年に一度パリの展示会に出展しています。海外でも高い評価を得ています。

自社の強み

当社は、金津繊維(株)の中に有り、周りにはいつもたくさんの生地に囲まれ、ものづくりへの刺激を与えてくれます。また、繊維にまつわる高い技術の集積地であるだけでなく、自然に囲まれた豊かな場所に位置し、地域資源を活かしながら、新しいものを生みだそうとそんな色んなヒト、モノ、コトを+αに自分たちの技術を活かし、これからも、様々なものを吸収しながら育っています。

一押し商品

焼却しても有毒なガスが出ない、地球に優しいポリ乳酸繊維を使用し、デザイン性を重視した軽量のエコバッグです。そして、ポケットをテーマに開発したプリーツを施したポケットチーフとバッグがあります。共に福井県工業技術センターとの共同研究により製品化したものです。ポケットチーフは小さい菱形の布が基本型は元より限りない形に変身します。バッグは前後にあるポケットの間口が狭い方は貴重品入れだったり、浅い方は雑誌等が出し入れしやすくなっています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

同社は、以前より、福井県工業技術センターによる製品化デザイン支援を受けながら、自社オリジナル商品の開発を行い、国内外の展示会等にも積極的に出展されています。これらオリジナル商品のデザイン摸倣を防ぐための意匠権の取得についての相談がありました。

最初の相談概要

新規デザインのポケットチーフについての意匠権取得に向けて、IPDL検索支援を行うとともに、展示会出展等による新規性喪失例外適用の必要性についての説明を行いました。そのなかで、意匠制度によるデザイン面からの保護に加え、特許・実用新案制度による技術アイデア面からの保護など、知的財産権による多面的保護についての助言を行いました。

その後の相談概要

その後、IPDL検索結果、登録可能性、権利範囲等を踏まえ、事業活動に有効な権利取得を図るための意匠出願手続支援、及び新規性喪失例外適用手続支援を行いました。また、同社は、開発した新規デザインのバッグについても、展示会出展時の評価等を考慮した上で、新規性喪失例外適用を受ける部分意匠の意匠出願を行いました。

窓口を活用して変わったところ

開発商品の売行き打診、販路開拓のために展示会等への出展が重要である一方、意匠権等の取得には新規性が求められ、そのために新規性喪失例外制度を利用するなど、事業活動にうまく知的財産権制度を使う必要があることを理解して頂けたと思います。同社は、特許庁主催の知的財産権制度説明会にも出席し、知財スキルの吸収に努められています。


企業からのメッセージ

知財と云うだけでとても特別なものと敷居が高かったのですが知財総合支援窓口に相談を持ち掛けると噛み砕いて説明頂き確かに面倒な事も有りますが丁寧な説明と指導のお陰で提出する事が出来とても感謝しています。

窓口担当者から一言

相談時には、既に展示会出展後であったため、早急にIPDL検索、意匠出願手続をする必要がありました。事業活動における知的財産権制度の有効活用の必要性を理解して進められたことが、出願書類、新規性喪失例外証明書の準備等、その後の素早い手続につながったと思います。 (愛宕 淳一)

自社オリジナル商品のデザイン保護(327.6 KB)

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掲載年月日:2014年12月 4日

更新年月日:2022年1月24日

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