当社は、農業経営者に対する“奉仕と提案”をモットーに農業資材の店舗売り、営農支援、米穀の乾燥・調整・流通、農産物登録検査機関、農産物生産販売、そして今後の事業の中核となる土壌・作物の分析を通じた土壌診断・施肥設計の事業を行っています。これからの「農業イノベーションリーダー」としての役割を担い、農業の革新的スタイルを提案し、農家の皆様に必要とされる企業を目指しています。
◇三件の特許技術に基づく
当社独自の特殊な化学分析と物理分析による土壌分析方法
養分の過不足状態診断を行う土壌分析システム
土壌や目的作物に応じた施肥設計を行う施肥設計方法、
さらにインターネットを使って農家等のユーザーが自分で施肥設計を行うことができるようにした施肥設計システムと農家に直結した情報を提供する農産分析研究室の保有
◇農家と農作物診断・土壌及び施肥情報のパイプ役である技術及び営業スタッフ「ソイルマン(登録商標)」の配置
◇農産分析研究室を中心に営農支援の外商課、あらゆる農業資材を提供する「夢アグリ」、当社の研究企画に基づき作物栽培→流通→販売を行う交栄農事営農組合の一連一体の組織
◇土壌診断・施肥設計システム「ソイルマン」
農業者のメール・Fax等による申し込み
→ 問診票と土壌採取キットの送付
→ 土壌分析診断書を送付
→ Webサービスで土壌診断・施肥設計
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植え付け前から生育途中、収穫までの問題を速やかに解決し、稼げる農業をサポートいたします。
※特許第5343163,5351325,5378622号 商標登録第5587738,5593339、5593340号
県主催の知財セミナーで同社に特許は関係あるのだろうかという社長の素朴な質問をきっかけに窓口支援担当者が同社を訪問し、農業関係の分析技術を特許にという通常その分野にあまり関係のないことに会長が興味を示したことが始まりです。
農業分野での分析技術の位置付け、当土壌管理システムの現状と農家の活用事例と苦労話を伺い、本当に特許を取得することが必要なのか、利用価値、従来技術との関係を整理し、技術の保護を考えるより、積極的に特許化することで技術公開し、営業用のツールとしてスタッフ誰でもがスムーズに同社技術を需要者に説明し、同社の技術力をアピールすることができるようにということで、権利化の方向で話がまとまったのが最初でした。
その後、自社出願で特許一件を出願したことで知財に繋がる農業分析技術が注目され大分県ビジネスグランプリで最優秀賞を受賞。これが弾みとなり知財戦略と事業戦略を得意とする弁理士、IT経営に強い中小企業診断士を専門家派遣として活用し、ブランド及び事業戦略の構築と土壌分析・管理システムに関る三件の特許取得までをサポート。現在、全国展開に一歩を踏み出したところです。
・知財に関心がなかったが、特許が技術保護だけでなく、営業を始め事業ツールとして積極的に活用できることが理解でき、公開技術とノウハウの切り分けで営業マンが心配なく技術説明ができるようになったこと、それが社内の知財マインド形成に繋がりました。
・社内の単なるサポート部門であった分析担当が新規事業部門としてその主体となりました。
・知財戦略の考えを導入し、事業構築のマイルストーンを一つずつクリアしていくことで事業に戦略という考え方が根付きました。
相談者の実情に応じた適切な知財の導入とその活用、そして各分野の専門家と共に一つの目標に到達するまでステップを踏んで継続的な支援が受けられることで事業が骨太になってくるのを実感できます。
支援開始から3年が経過。社長、会長の知財でなく社員もその重要性に気付き、積極的に相談活動に参加され、企業としての基盤の一つに組込みができたことはとても大事なことでした。気づきから知財形成まで一朝一夕の技ではなく、長きに渡りお付き合頂いた会長、社長の努力と根気強さの賜物だと感じます。 (佐々木 俊司)
知財を活用したソイルマンの全国展開(379.3 KB)
掲載年月日:2015年1月16日