窓口支援事例
株式会社バイオベル
特許意匠商標

自社オリジナル製品の知財保護活動

企業情報

所在地
宮崎県宮崎市神宮東2丁目1―20
ホームページ URL
http://www.bio-bell.com/index.html
設立年
1990年
業 種
製造業
従業員数
5人
資本金
1000万円

企業概要

知人から1000万円の新品オルゴールを探してほしいと頼まれたことがきっかけで、オルゴールに魅せられ設立した会社です。オルゴールの音は、生の楽器の音に近い響きを持っており、良い音は人間の脳の深い所に呼び掛け、五感を豊かにするのにとても役立つとされています。当社では、五感に響く音、生の楽器に限りなく近い音を追及した、形状や素材に拘ったオリジナルオルゴールの企画・製造・販売を行っています。

自社の強み

当社では、代表者の出身地である日南の飫肥に貢献することが長年の夢でありましたので、飫肥杉(おびすぎ)を使用したオルゴールの開発に心血を注いできました。
オルゴールの響体には厳選された飫肥杉を5年以上かけて乾燥させたものを使い、最高の音色を響かせるために接合には金属を一切使わず、熟練の職人がひとつひとつ手作りすることで、飫肥杉の「楽器」オルゴールを完成させることができました。現在では、音響効果が高いユニークな形状のオルゴールやオルゴールユニットが交換できるこれまでにないオリジナルオルゴールも開発しています。

一押し商品

最近発売した、「Mystradi(マイストラディ)」は、音響効果を維持しながら、オルゴールユニットが交換できるこれまでのオルゴールの常識を超えた新製品です。また、商品の差別化のために知的財産を活用しており、社名を含む商品名として商標権を4件、オルゴールのデザイン保護として意匠権を1件、交換式オルゴールユニットの技術保護のために特許1件を出願しています。また、木族飫肥杉共鳴(きぞくおびすぎきょうめい)は、高・中・低音域すべてがまろやかで大地を感じさせる素朴な音色がし、年月とともに深みが増す色あいの手回し「楽器」で、オルゴールの特級品です。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

同社が開発されていた、船材や建築の材料にしか使われなかった飫肥杉の特徴を生かしたオルゴールが完成し、商品名を商標出願したいとのことで窓口を訪問されたのがきっかでした。

最初の相談概要

窓口にて商標権を含む産業財産権制度全般について説明し、特許電子図書館(IPDL)での先行調査の必要性と検索方法、出願手続きや中間処理についても指導させて頂きました。その結果、商標権以外の知的財産についても気づきを得ることができ、意匠出願や特許出願など継続した支援を行うことになりました。

その後の相談概要

最初に支援した商標出願の他に、これまで3件の商標出願の支援を行いました。また、特徴的なデザイン形状のメモリアルオルゴールについては、意匠出願による保護を提案し、意匠登録されています。また、交換式オルゴールユニットの技術保護については、知財専門家を活用し、特許出願することができました。

窓口を活用して変わったところ

同社には産業財産権について理解を深めて頂いたと思います。また、これまでの支援を通して、独占的な権利を得ることで他社商品との差別化が可能となり、そのことが市場での優位性に繋がることを認識して頂いたと思います。特に、ネーミングやロゴマークの商標権保護に加え、意匠権によるデザイン保護、特許権による技術保護に取り組まれた意義は大きく、今後の事業展開の中で活用されるものと期待しております。


企業からのメッセージ

当社は、会社の規模から知的財産権に精通した社員を確保するのは難しい状況でした。知財総合支援窓口を利用することで、産業財産権についての説明や専門家の指導を受けることができ大変参考になりました。また、商標については自社にて出願することができたことから、経費削減に繋がり大変役立ちました。

窓口担当者から一言

オルゴールと聞いてどんな相談だろうと思いましたが、社長の地域貢献と商品開発に賭ける情熱とアイデアに大変感心させられました。これまで商標、意匠、特許による知財保護について相談させて頂きましたが、今後も新しい商品づくりにチャレンジされると思います。商品のブランド化や他社とのライセンス契約など、引き続き支援させて頂きたいと思います。 (轟木 博)

自社オリジナル製品の知財保護活動(470.2 KB)

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掲載年月日:2015年2月 5日

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