当社は、平成21年起業のベンチャー企業です。
1.電子制御機器のソフトウェア開発及び販売
2.在宅看護支援ネットワークシステムの開発、販売及び運用
3.管理医療機器の販売及び賃貸業
4.e-learning システムの開発及びイベント収録、配信
を中心に展開して来ました。 この度、新規開発したレーダーライトシステムを商品化する事で高齢化社会に直面する日本の社会課題解決の一助とし、1 人暮らしの方々が安心して生活が出来る社会の実現を目指して行きたいと思っております。
当社は、神奈川県発明協会のご支援を頂き国内特許第5377689 号
を取得しました。更に海外特許(USA、ドイツ、中国、台湾、ベトナム)関連特許(国内15件)を加え 特許ライセンスビジネスを展開中です。
神奈川県エネルギー関連等ベンチャー事業化促進事業や経済産業省ロボット介護機器開発・導入促進事業に採択され事業化活動を進めております。神奈川県工業技術開発大賞受賞 9都県市のきらりと光る産業技術にて表彰され NHK ニュースやTBS「夢の扉」や日本経済新聞などにも取り上げられました。
レーダーライトは、レーダー+外部への通信モジュール+照明を一体化させた商品です。寝室の天井にある照明器具からレーダー技術を活用した距離計測により人間の離床、起床、就寝中、転倒などの活動状況が計測出来ます。最近ではレーダーセンシング技術の応用範囲を広げ 更にAIによる学習機能を取り込み性能UPに取り組んでいます。(レーダーライト商品案内ページ:https://cq-snet.com/products.html)
同社は、まず特許出願の相談に来られ、レーダー付のLEDライトとそれを用いた病人やお年寄りの方の活動状況を見守るシステムを考えられておられました。その技術について電子出願による権利化を希望されました。
当初、同社はレーダー付のLEDライトの出願についての相談から入りました。相談中に出願すべき特許の権利範囲の考え方など,知財に関する全般的なアドバイスを行いました。事業の進展に合わせて実情に合った知財保護が必要であると認識されておりました。取得すべき特許の請求の範囲の記載などのサポートを求められ,その際明細書の作成指導と知財の重要性をアドバイスさせていただきました。
特許出願内容の相談、特許要件の決め方など出願時に発明の内容について議論を行い、出願内容を決めるサポートを行いました。審査請求後は拒絶理由対応など主として権利化に必要なサポートを行い、特許登録に結びつけることができました。外国出願を希望されておりましたので、PCT出願のアドバイスを行い、各国で審査に入っているところです。
更に商標出願を行い、登録になったことから、ビジネスを考える上の技術とそのビジネス上の名前が明確になり、神奈川県の補助金も活用して、事業展開を図っている段階です。
同社は事業推進に際して、知財活用が事業形態を守り今後の事業展開を優位に進めるための重要な因子の一つであることをご理解いただきました。
当社は、今回はじめて知財窓口支援担当者からの助言により、特許出願及び商標出願をしました。起業時にまず保有技術を特許として権利化をすすめ、同時に技術の優位性を世間知らしめる努力をされております。知財に関する部分は企業にとって遠い存在かもしれませんが、技術を特許出願により知的財産として活用することの重要性が理解できると思います。事業展開には知的財産が有効で、技術を独占的に活用するために窓口の利用をお勧めします。
同社は、神奈川県のものづくり助成金を受けられ、また、ヨコハマビジネスショウでの発表などで知名度が上がってきている段階です。今後の高齢化社会における効率的な弱者の保護、見守り、状態の把握など中小企業ならではの発想で生まれ活用できる技術で、今後高齢化社会で役立つ技術と期待しております。
(広島 政広)
レーダーライトを用いた見守りシステム(216.6 KB)
掲載年月日:2015年3月20日
更新年月日:2025年2月12日