当社は安全で快適なガスライフを提供するLPガス会社です。茨城県水戸市に本社を構え、県内7拠点で事業を展開しています。信頼と技術力のサービスで県内のお客様約30,000件をサポートしています。県内ガス会社の中ではトップクラスの実績です。当社は前身の会社から合わせて設立から66年が過ぎました。日常生活に欠かせないエネルギーの供給者として地域発展とともに事業を継続させていただいております。その中で当社は地域貢献も会社の重要な責務の一つと考えており、「笑顔の暮らしが広がるまちづくり」を念頭に地域の豊かさを追求しています。毎月の県内各地でガスを使ったお料理教室をはじめ、地域の福祉施設へのイベント支援活動、スポンサーをしている地元水戸市のJ2チームとのイベント企画実施を図っています。今後も継続して地域に根差した企業として地域に貢献することを目指しています。
当社は本社の敷地内に県内最大のLPガス充填所(製造施設)を保有しています。充填所から直接お客様にガスをお届けすることで、コストダウンを図っています。また、大量のガスを備蓄することにより、緊急時の安定供給も確保できます。ソフトの面でも国家資格を持つ技術者が、ガス器具の設置からアフターフォローまで一貫して行っています。さらに当社とお客様をつなぐコミュニケーションツールとして3カ月毎に「スマイルライフ」を配布しています。およそ2万2千部発行している同誌は第150号を超えました。地域の情報や、身近に役立つ内容を掲載しています。炎で人と人をつなげ、温もりのある生活を提供させていただくことを大切にしています。
商標を取得した当社のキャラクタ(右図)はガスボンベのバルブ(ハンドル)をイメージしています。2013年に一般公募で「くるる」(商願2014-111112)に決定しました。エネルギーを象徴するオレンジ色のくるるは着ぐるみとして地域のイベントにも参加していて、子どもたちに囲まれて大人気です。正式な商標登録ができたことでフレンドリーな企業イメージを創出したいと思います。
同社は、業務用から一般家庭用までLPガスおよび関連商品を広く製造販売しています。今回事業拡大の一環としてキャラクターマスコットを活用した営業戦略を行うにあたり商標権を取得したいとの要望から知財総合支援窓口を訪れました。
商標は、タンクローリーやガスボンベおよび自社HPなど広く活用したいとのことから、事業内容の聞取りを行うことで指定商品、指定役務の選択についてアドバイスをしました。また産業財産権の出願が初めてということでしたが、担当者が非常に熱心で自己出願可能と思われたことから自社による商標出願手続きに向け支援することにしました。但し標章のネーミングやデザインについて著作権の問題がありそうなことから、後日専門家派遣においてより詳細に検討することを勧めました。
商標に関した手続きは 願書、早期審査事情説明書、拒絶理由対応、設定登録と専門家のアドバイスを受けながら全て自社にて処理できました。また当初所謂ペットネーム(キャラクタ)の出願でしたがそれに加えハウスネーム(KANPRO)の商標も登録査定となりました。
著作権に関しては、会社幹部も含め専門家(弁理士)により問題点等を説明していただき、確認書(27条、28条、著作者人格権を含む)という形で著作権者と契約締結に至っています。
同社は、今回の一連の手続で、企業と知的財産権の係りを一通り体験できたと思います。今後、キャラクタの動画による営業活動も視野に入れているようですし、他の産業財産権も含め活用できるものと思います。
窓口の担当者様、弁理士様に的確なアドバイスを頂き、商標申請方法だけでなく、キャラクタの作者、名前を付けてくれた方への著作権確認方法の手順も教えていただきました。また当社が復興支援早期審査の対象地域に該当すると教えていただき、その結果、迅速に商標申請、登録を受けることができました。お二方には大変感謝しております。
初めての商標出願となりましたが、熱心に勉強され特許電子図書館による商品役務名の検索など、願書作成から登録設定まですべて自社で行いました。著作権に関する問題等も会社上層部も含め理解していただき、企業内の風通しの良さを感じました。事業拡大に向けて知財権を活用いただければと思います。 (駒野 勝)
商標権取得および著作権に関する契約(769.0 KB)
掲載年月日:2015年5月 7日
更新年月日:2021年12月 9日