窓口支援事例
有限会社あぜがみシール印刷
特許商標

組み立て式万華鏡「ゆめ映筒」の権利化支援

企業情報

所在地
群馬県藤岡市下戸塚209-2
ホームページ URL
http://www.azegami-seal.com/
設立年
1975年
業 種
印刷業
従業員数
10人
資本金
335万円

企業概要

 当社は、昭和50年の創業以来、シール印刷を中心として、デザイン・製版・印刷を行っている会社です。平成15年ごろより、アイデア商品開発に注力し、「人にやさしい商品」をコンセプトとして、多くの商品を世に送り出してきました。
「しっかり連結、でも切り易い連結ラベル」や便利な封印シール「ららカット®」など、商品の作り手と商品を使う人、双方にやさしい商品で、大手食品会社様や医薬品メーカーに採用を頂いております。

自社の強み

 当社の強みは「人にやさしい商品」をコンセプトとした開発力です。これまで開発した商品は、そのほとんどが「困りごと」を開発の出発点としています。切り分けづらい、剥がしづらい、糊がたまって困る、等の具体的な問題を、どのようにしたら解決できるかを常に意識しています。また、シール印刷の工程全般を自社で作成できるため、開発した商品を、すぐ形にできることも強みです。
 知的財産権は、特許4件、実用新案1件、商標3件保有しており、特許申請中が3件あります。

一押し商品

「ゆめ映筒」(組み立て式万華鏡)は2013年世界ラベルコンテストにおいてイノベーション部門最優秀賞に選ばれました。イノベーション部門での最優秀賞は、過去25回の世界ラベルコンテストで、日本の企業として初の受賞となりました。特許第5442148号、商標登録第5614452号。
「スルーリー」はシール業界長年の悩みである「糊」を解決する装置です。特許2件・商標1件を有し、日本を代表する印刷企業のグループ会社をはじめ多くのシール会社様で「糊」の悩み解決に役立っています。特許4891447号、特許5468154号。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、以前から知財総合支援窓口を継続的に利用されており、得意とするシール・ラベル印刷に関する様々な工夫の権利化を行ってきました。経営トップが知的財産の有効活用に大変熱心な企業です。今回の「万華鏡」に関する発明は、本業と離れていることもあり、どのような知財対策をすればよいのか迷って相談に来られました。

最初の相談概要

 当初は実用新案登録出願書類の作成指導の相談でしたが、先行技術調査を支援している中で特許出願にも耐えうる案件であることに気が付き、更には試作品の完成度がきわめて高くすぐにでも商品化できそうに感じられたことから、知財専門家の意見を聞いてみることにしました。

その後の相談概要

 知財専門家との相談の後、すぐに特許出願、その後商品化に合わせて早期審査の請求と続き、相談開始から1年弱で特許を取得することが出来ました。その間、商標の出願手続きを支援した結果、ほぼ同時期に商標も権利化することが出来ました。また商品である「ゆめ映筒」は第23回シール・ラベルコンテストで特許・技術委員会賞、第25回世界ラベルコンテストで最優秀賞を受賞するなど、業界において国内外で高く評価されております。

窓口を活用して変わったところ

 その後も同社は、ラップ包装開封ラベル「スパっと快封」を開発・権利化して事業化につなげるなど、以前にも増して知財の創造・権利化・活用への取り組みを積極的に進めておられます。


企業からのメッセージ

 特許出願や商標登録と聞くと、どうしても、難しいイメージがあり、一歩を踏み出せずにいました。しかし、知財総合支援窓口に相談したところ、とても親切に対応して頂き、的確なアドバイスも頂きました。知財関連で分らないことがあれば、まずは知財総合支援窓口に相談することをお勧めします。

窓口担当者から一言

 以前、同社の会長さんが、「大企業が毎日訪ねてきて、『技術を使わせてほしい』って言わせてみたいね。」と、インタビューに答えておられました。最近の知的財産への取り組みをみると、その日も近いのではないかと思われます。 (神林 賢蔵)

組み立て式万華鏡「ゆめ映筒」の権利化支援(558.1 KB)

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掲載年月日:2015年5月18日

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