窓口支援事例
三智電子株式会社
営業秘密・ノウハウ契約・法務社内体制

営業秘密管理規定を見直し受注安定化を支援

企業情報

所在地
茨城県ひたちなか市西大島1-9-45
ホームページ URL
http://www.misato-d.co.jp
設立年
1985年
業 種
電子開発設計
従業員数
12人
資本金
1,000万円

企業概要

当社は、プリント基板設計を主としている企業です。扱う製品は片面基板、多層基板、およびフレキシブル基盤の電源、アナログおよびデジタル回路と多岐に渡っています。また実験用から試作まで1枚から小ロットと言った幅広い対応実績を有しています。そのほか当社では2014年4月よりソーラパネルによる売電事業を開始いたしました。そしてハイブリットカーの導入及び社内照明を全てLED化するなどエコロジーな会社運営も進めています。

自社の強み

当社は、経験豊富なスタッフを多数有しており、受注後直ちに基板設計に着手し短納期基板工場の特徴を活かす体制を整えています。プリント基板製造工程及び部品実装工程を踏まえた技術ノウハウをプリント基板設計にも展開しています。また新製品開発に最も重要なファクターのひとつが「時間」だと考えている当社では、自社独自の工程管理システムを背景にプリント基板製造に関するあらゆるタイムロスを省き、超短納期製造をいち早く実現しました。小ロット短納期、ハロゲンフリー基板製造のリーディングカンパニーとして、さらなる短納期ニーズに応えていきます。また、ひたちなか祭をはじめ地域に密着した社会貢献に社員一丸となり務めており日本赤十字社、日本ユニセフ協会交通安全運動にも協力しています。

一押し商品

当社は、電子回路設計から部品実装まで顧客ニーズに合わせた幅広い受注体制をとっており、プリント基板設計においては高精細で高品質な設計を目指しています。またユーザーの希望納期に応えるとともに近年問題となっているノイズコントロールについても長年のノウハウを活かし、ノイズを出さない受けない、を目指して開発しています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

同社は、長年の技術ノウハウをベースとして電子回路設計製作を行う企業です。回路設計は、注文する側も製作する側も互いのノウハウによって製作されることから、そのノウハウの管理が、受注を得るための重要な要素となります。営業秘密管理を含む社内規程を整備することで安定的な受注に結び付けたいということで、知財総合支援窓口を訪れました。

最初の相談概要

受注する際、顧客に対し同社の就業規則から営業秘密管理まで機密情報が十分に管理されていることを提示する必要があり、現状の社内規程を見直したいとの要望から、専門家(弁護士)派遣をし、現状を確認することにしました。

その後の相談概要

専門家と共に企業訪問し、作業状態、社内の従業員及び外注先との秘密保持契約の状況等確認しました。その結果、営業秘密管理規程のみだけでなくその上位規程である就業規則から系統的に見直す必要があることが判明し、以下の規程に関して弁護士よりアドバイスを受けながら再構築することになりました。以後数回の支援を経て全ての規約を改訂しました。
①就業規則
②営業秘密管理規程
③営業秘密管理基準
④業務委託契約書
⑤秘密保持契約書(入社時、プロジェクト参加時、退社時、業務提携時)

窓口を活用して変わったところ

営業秘密管理規程及び関連する規程の再構築が出来たことで、従来に増して対外的に同社の強みを発信することが出来るようになったと思います。また同社では、今回の支援により社内的にも営業秘密管理に関しての認識が強まったとのことです。


企業からのメッセージ

数回の打合せにより当社の意図する考えを派遣された専門家に十分理解して頂き、アドバイスを受けながら短時間で納得の出来る規定書類を作成することが出来ました。また書類を整備したことでお客様からの信頼向上にも繋がっています。中小企業にとっては非常に有効な支援だと思います。

窓口担当者から一言

顧客の機密情報を扱う業務であることから 今回の支援により社内の管理体制が整い顧客からの信頼度向上に繋がったのではないかと思われます。経験豊富なスタッフの技術ノウハウなど特許出願ばかりではなく、営業秘密としてしっかり管理することで事業拡大に繋がればと思います。 (駒野 勝)

営業秘密管理規定を見直し受注安定化を支援(295.1 KB)

このページを印刷する

掲載年月日:2015年8月10日

トップに戻る
  • 特許庁
  • 経済産業省
  • 独立行政法人
  • 知的財産相談・支援ポータルサイト
  • よろず支援拠点