当社は、イベントの企画・運営、CGデザイン等のデジタルコンテンツの企画・開発・制作等を行っています。ふりかけグランプリ®やソフトクリームグランプリ®など、地域貢献に資するイベントを開催し、「人と人をつなぎ、想いと夢をかなえる」をテーマに今までになかった、新しく、驚きや感動できる仕事をしています。
当社は、今までになかった、新しく、驚きや感動できる「ことづくり」を得意とします。そして、これらを事業として継続していくための仕組みづくりを行っています。これら今までになかったイベント等を企画していく際、知的財産権を念頭に置き、知的財産権を基盤とした運営を実施していくのが特徴です。
2013年から開始したふりかけグランプリ®は熊本が発祥の地といわれる「ふりかけ」を世界に広げたいという想いで企画しました。現在は栄養価を補う食品として発展途上国での展開が始まっています。
当社がサービス開発に加わった『チャイルド・ラン・プロジェクト「ハキ放題」』は、赤ちゃんから小学生までを対象とする、熊本発のレンタルシューズシステムです。年間5,800円(税別)で新品の靴を3足まで履き替えることができます。子どもたちが靴の汚れを気にすることなく、泥んこになるまで遊んでほしい。子どもたちの成長に応じた最適なサイズ、形状の靴を提供し、子どもたちの足の健康と成長を守りたい。子どもを育てるお母さんの家計にやさしくしたい。という想いが込められています。本システムでは、レンタルした靴を回収することにしており、回収した靴は国内外で支援を必要としている場所(地域)へ寄付します。
同社は、イベントの企画・運営等を主たる業務として行っています。同社から、これまでにない新しいビジネスを考え、その名称について使用できるか相談したい、またその名称を他社に使用されないように商標登録を行いたいとのことで、知財総合支援窓口を活用されることになりました。
同社の新しいビジネスの名称について、商標登録を行いたいとの相談がありました。始めに先願商標の調査方法の指導、出願手続についての説明を行いましたが、権利化の可能性について、専門家の判断を仰いだ方がいいと思われる内容であったため、専門家による支援を提案いたしました。
弁理士と同社を訪問し、出願する商標の態様等についてアドバイスを行い、出願を行ったところ、無事に権利化することができました。また、同社へのヒアリングにより、この商標を使用したビジネスについて、商標を他社に使用させることも検討していることが判明し、弁護士によるライセンス契約等に関する支援を行いました。その結果、平成27年4月に3者による合同会社を設立、新しいビジネス「ハキ放題」を開始し、商標を核とするフランチャイズのビジネスモデルを構築することができました。
同社は、知財総合支援窓口への相談を契機に知財意識が高まり、知的資産経営を実践するに至っています。現在では、同社で企画したイベントは全て名称について商標権を取得し、使用の安全性確認及び権利による優位性を確保したうえで運営されるようになりました。
窓口では出願に関する手続きだけではなく、権利取得後の活用についても助言いただけます。いつも快い対応で、窓口に気軽に足を運べる関係が築け、大変うれしく思っています。
同社は、商標権を取得するだけではなく、メディアも使って積極的に活用されています。それを同社の強みとして利益につなげています。同社にとって、今や商標は収入のツールのひとつとなりつつあり、まさに知財を経営に活かしている企業だと思います。今後、海外展開も検討中のため、同社にとってさらに有益となるような支援を行いたいと思います。 (宮﨑 聖子)
商標を活用したビジネスモデル支援(423.1 KB)
掲載年月日:2015年10月 7日
更新年月日:2022年9月14日