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窓口支援事例
株式会社 関東
特許意匠商標

エコ歯ブラシの開発・販売

企業情報

所在地
神奈川県横浜市
ホームページ URL
http://kanto-e.jp/
設立年
1977年
業 種
卸・小売業
従業員数
6人
資本金
1,000万円

企業概要

 当社は貿易商社として起業致しましたが、将来は他社と差別化したメーカーになることを望んでおりました。ご承知の通り近年地球温暖化現象が社会問題となり、何か環境問題に貢献できる商品開発を、と考えました。従来のように歯ブラシを丸ごと捨てることなく、歯ブラシ全体の比率からすると先端部のブラシ部分(約1%弱)だけの交換可能なエコ歯ブラシを考え特許を取得することが出来ました。

自社の強み

当社は国内特許「第4643757号」と、この度USA-PAT Patent No:US8,973,203 B2も取得致しました。従来の貿易業の強みを生かして、米国にMade in Japan エコ歯ブラシの輸出も考えております。なお、歯ブラシの最終工程作業を社会福祉障害者施設様に依頼致しており、二酸化炭素削減は勿論のこと、ゴミや資源の削減に貢献できる(年間焼却処分される歯ブラシは、10トントラック約1,000台分)、まさに、環境に優しく、福祉社会に貢献できる企業を目標に致しております。

一押し商品

現在すでにエコ歯ブラシとして、歯ブラシ全体の約3分の1程度の先端部分を交換可能な商品は御座いますが、ブラシ部分で交換可能なエコ歯ブラシは世界初と自負しております。
柄部(ハンドル部)は数年使用可能であり、柄部を10年使用した場合の、CO2や資源、ゴミ等々の削減率は、約99.9%以上になると思います。現在はマスコミ等々で環境問題が日常茶飯事に報道され、報道されない日がないような時代であり、子供たちの将来のために貢献できるエコ歯ブラシであります。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は元々貿易事業を生業としていましたが、環境問題を鑑み、歯ブラシの使い捨てについての問題を解決する手段として歯ブラシのブラシ部分のみを交換する方式を思いつき、特許出願の相談に来られたのがきっかけです。

最初の相談概要

 同社は歯ブラシのブラシ部分のみを交換するために、ブラシ部分を簡単に脱着でき、かつ、歯磨き中には絶対に外れない歯ブラシ構造を考え、試作し、完成させ、特許出願の相談に来られたのが最初です。

その後の相談概要

 現在すでにエコ歯ブラシとして、歯ブラシ全体の約3分の1程度の先端部分を交換可能な商品は御座いますが、ブラシ部分で交換可能なエコ歯ブラシは世界初と自負しております。この歯ブラシについて特許、意匠出願し、けんりかしております。また商標も取得済で、権利化に際し電子出願から中間処理まで幅広く支援していただきました。当初は先端部分だけを取り換える歯ブラシでしたが、最近はブラシの裏側に舌クリーナーを取り付けた改良版の上司も検討中です。これらの権利化についても支援していただきました。
エコ歯ブラシのハンドル部は数年使用可能であり、柄部を10年使用した場合の、CO2や資源、ゴミ等々の削減率は、約99.9%以上になり、地球にやさしい商品となっています。

窓口を活用して変わったところ

 権利化により商品の知名度は上がりましたが、製品を大々的に製造販売する企業を探しておりましたが、コストの点で試験販売は開始しましたが大々的に上市できずにおりました。しかしながら、この商品は地球環境に優しいというコンセプトに共感していただき海外の国から製造販売の打診を受けているところです。日本のみならず東南アジアでも販売を行うことを目標として、プラスチックの使用量削減を通じて地球環境の保全に寄与したいと考えています。


企業からのメッセージ

 知財窓口には足しげく通って、窓口担当者との意思疎通をはかることで、自分の知財知識の薄さを補って知財戦略を立てることができます。窓口で何でも相談して、必要な情報を得るといった、貪欲さがカギです。

窓口担当者から一言

 同社はエコ歯ブラシの着想から知財権の取得、ビジネス方法まで相談から報告まであり、基礎開発から市販まで会社としての動きがよくわかる状況でした。事業化については補助金に頼る企業が多い中、ファブレスでかつ自社の資金内でやりくりして市販にこぎつけたもので、頭が下がります。 (広島 政広)

エコ歯ブラシの開発・販売(702.7 KB)

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掲載年月日:2015年10月26日

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