窓口支援事例
有限会社 柏崎青果
特許商標海外展開

特産品「黒にんにく」等を使用した商品開発

企業情報

所在地
青森県上北郡おいらせ町
ホームページ URL
https://www.aomori96229.jp/
設立年
1991年
業 種
長芋、にんにく、ごぼう等生産加工販売
従業員数
90人
資本金
6,000万円

企業概要

 当社では、生産・流通・加工を確立し、自社生産・市場経由の土付き長芋を年間を通じ洗浄加工し、安定的に供給しています。洗い長芋のパックについては、県内各農協、青果市場より随時仕入し需要に対応して日量生産15,000本~20,000本を製造しています。その他にヌカ詰め本造り・FG詰め等、長芋関連商品全般を取り扱っています。にんにく・ごぼうについても、自社生産、契約農家及び市場より仕入れて、自社冷蔵庫に保管し、年間を通じて、にんにくはネット詰め、ごぼうはパック詰め等の形で出荷しています。

自社の強み

 「長芋・にんにく・ごぼう・大根」を安心安全はもとより、年間を通じ、需要者に迅速かつ安定的に供給しています。また、青森県産の「にんにく」に付加価値を付けた自社開発商品「熟成おいらせ黒にんにく」もヒット中で、一次加工の過程に出る端材を利用した沢山の商品開発を進め、根菜類等の加工技術を強みとしています。「切り干し大根」「切り干しdeサラダ」「野菜だし」「スライスにんにく」「スライスごぼう」などの乾燥品は当社の大ヒット商品です。

一押し商品

 特許を「ヤーコン加工品製造方法」(特許第6813840号)ほか6件取得しているほか、商標は「ねぶた菊芋」を始め17件を登録し、製法や商品名を知財で保護、活用しています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 にんにく加工品や根菜類等の製法を商標や特許で保護し活用することの重要性は認識していましたが、自社で知財管理ができる人材育成が必要であることや、海外展開するうえでの注意点を認識する必要がでてきたため、中小企業団体中央会を通じて知財総合支援窓口に相談しました。

最初の相談概要

 同社は、商標出願や権利更新・管理を自前で行い、知的財産の管理に係る費用を逓減したいとのことから、知財総合支援窓口では、キーパーソンとなる知財人材とのやり取りの中で、具体的な権利の取得手続き・管理方法について支援を行いました。

その後の相談概要

 同社は、アメリカ、香港での販売も行っており、海外での事業展開における注意点をINPIT海外知財プロデューサーからアドバイスしてもらいました。根菜類の新規開発技術については(地独)青森県産業技術センターに試験依頼を行い、販売の準備を進めています。

窓口を活用して変わったところ

 同社は、知財総合支援窓口の活用により、自社で知的財産に係る管理を行うことができる知財担当者を配置し、窓口支援担当者や連携機関担当者と常に情報共有しながらネーミング、ラベル、製法の相談ができる関係を構築することができました。


企業からのメッセージ

 知財総合支援窓口を活用することにより、国内外での事業展開では、事前に侵害・模倣対策を講じてから保護活用する姿勢が確立され、加工品開発技術・品質管理に対しても積極的に取り組むことができました。窓口を活用し参入分野でのオンリーワン企業を目指して発展していきたいと思っています。

窓口担当者から一言

中小企業団体中央会と連携し、社長や専務等と情報共有を密にしながら、業界でトップランナーを目指す企業として発展していきたいという社長の想いを尊重し、知財保護活用を後押ししていきたいと思っています。 (今野 峰子)

特産品「黒にんにく」等を使用した商品開発(1.3 MB)

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掲載年月日:2015年10月26日

更新年月日:2023年2月15日

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