当社は麺づくり一筋に取り組み、何よりも味の追及を最優先に考えて、さまざまな麺を作り続けてきた株式会社岩崎食品工業が、自社ブランドを直接お客様にお届けするために設立した、新しい企画販売会社です。
また、事業方針には「郷土を愛する心、日本伝統の食文化を愛しむ心、先祖より伝承する普遍の真心を未来へ伝える。」を掲げ、地域に根ざした事業を展開しています。
当社では、岩崎食品工業とともに「美味しい麺は原料小麦の厳選に始まり、原料の有する特性を最大限に引き出す製法の吟味によって生まれる」との考えで、「お客様に満足していただける美味しい麺づくり」を目指しています。
そのため、同社はいち早く多加水麺の製法を導入したり、手打ちの原理を活用した自社開発機械等を数多く導入し、独自の「伝統の技を量産システムに生かす」製法による安心で美味しい製品を当社にて直接お客様にお届けすることに全力をあげています。
・埼玉名物肉汁うどん
テレビでも紹介された埼玉の名物肉汁うどん。埼玉県内の高速道SA等で人気。
・島田造り
その名称は、麺の形状が日本髪の島田髷(まげ)に似ていることに由来し、特徴が「生めんのように滑らかなのどごし」が活きた乾麺
・大宮アルディージャ勝利(カリー)ラーメン
Jリーグオフィシャルライセンス商品として発売(現在は廃盤)
お土産用ラーメンに付ける商標について、似ている商標があるので、問題では無いかとの指摘を同業者から教えられ、相談に乗ってくれないかとの電話を貰いました。
ラーメンに付ける商標について「勝利ラーメン(読み=カリーラーメン)」と付けた。しかし「勝利」という商標は既に権利者がいるらしい。製品はほぼ出来上がっているので、どうしたら良いかと知財総合支援窓口を訪れました。
「大宮アルディージャ
勝利
ラーメン」
という文字を、図形と共に箱に大きく記して販売したいと考えている。公益社団法人日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)にも話は通してあり、A社の「勝利(指定商品区分:第29類、第30類)」という商標に抵触しないか心配なので、A社には迷惑をかけずに、うまく解決する方法が無いかとの内容でした。
使用許可が得られることがベストであり、許可を得る事を考えて貰いましたが、話し合いで円満解決できない場合の方策として、その他考えられる対応策を幾つか説明しました。
これを受けて、A社に直接交渉した結果、指定商品を分割して一部譲渡して貰う了解を得られたので、分割譲渡の手続きなどについての説明をしました。
商品を出すときの、商標の重要性やどの時点で商標を考えるかが重要であり、先行権利が有る場合の対応策について理解されたと思います。
商品開発する中で、つい後回しになるのがネーミングで、良い名前を付けて売り出そうという時に、あわてて商標を考えても遅い場合が有ります。他人の商標権を侵害しない為にも、早めに考えておくことをお薦めします。
商品づくりの初めから、ネーミングについては是非留意してください。
権利の抵触を防ぐだけでなく、売れる商品名を確保する事になります。
(大澤 忠行)
商標権の一部譲渡(434.5 KB)
掲載年月日:2015年11月 4日
更新年月日:2021年3月25日