当社は、2011年4月に(株)九州岡野エレクトロニクスと(株)東北岡野エレクトロニクスが合併して誕生しました。40年間に渡り両社で育んで来ました技術力を結集して、「お客さまの、そして、地域社会のために」を企業理念として、自社ブランド事業(光モジュール、半導体パッケージング、ペルチェ製品、ソーラーLED灯)と電子機器製造受託サービス事業(基板実装及び装置組立、半導体テーピングサービス、光コネクタ加工及び先端加工)の2つの事業で、自動車、半導体、通信、環境エネルギーの各産業分野で社会に役立つ企業活動を行っています。
当社は、BtoBを基本に信用有る企業間取引で成り立っており、厳しい安全性・品質が求められる車載用製品を始め、公共通信事業者向け製品、スマートフォン向け製品と、品質・コスト・デリバリーに加え、安心・安全(製品及び作業環境)や、法令順守に至るまであらゆる要求に短期間で答えることで、顧客満足を達成し、社会・地域貢献や従業員が誇れる企業をめざし継続的に努力を続けています。
また、「自分が主役」を合言葉に社員一人一人のパラダイムシフトを促す事で、生産性向上や不良撲滅の企業強化活動に積極的に取組んでいます。
当社が中心となり、薩摩川内市企業連携協議会のプロジェクト事業として会員企業約100社の中から、参加企業18社と県立川内商工高等学校とポリテクカレッジ川内大学校及び薩摩川内市役所による産学官連携で、市民アンケートの困り事で有った、①街が暗い、②電気料金が高い、③近くに働く場所が少ない、を解決課題に「スマコミライト」独立電源型ソーラーLED灯を開発・製造して市内12箇所に120基を設置しました。
8月の台風15号被害による、市内各所の停電時にもスマコミライトは市民の安心・安全を確保する上で役立つ製品となりました。
同社は「独立電源型ソーラーLED灯」を開発し製品化に成功されました。会社として販売に先がけて商品のブランド化を進める上で商標が重要と位置づけられ、窓口に商標出願について電話相談されました。
同社の最初の相談は開発された「独立電源型ソーラーLED灯」の商標出願のみでした。商標のみでは模倣品の防止効果が弱いので意匠出願でより防止効果を高め、併せてブランド化を強固にすることになりました。このために商標と意匠出願の両方について出願手続きや登録可能性について相談されました。また、販売・施工日が近づいていたので、速やかに出願する必要がありました。そこで期日までに出願できるよう専門家の助言を受けて頂くことを提案しました。
窓口登録専門家(弁理士)に商標候補の称呼及び願書作成について商標法の観点で助言を頂き平成26年12月2日に出願され登録査定となりました。意匠についても、登録要件の観点で評価したうえで願書の作成上の留意点に関して知財専門家の助言を得られ平成26年12月2日に出願され、平成27年5月には登録となっております。
これまでに登録商標「スマコミライト」で120基が販売されています。
本製品は、新製品であり無防備な状態での販売は模倣品発生を抑制できないと予測されていました。そのために販売日は迫っておりましたが、速やかに商標と意匠出願を決断され実行に移されました。
今回のことで自社商品のブランド化及び模倣品対策等の観点で適正な知財の活用が重要であることを強く再認識されたと思います。
今回、製品化したスマコミライトの知的財産権を得るために、知財総合支援窓口を利用させて頂き、意匠登録と商標登録を申請して、見事に両方の知財登録が終了しました。
気軽に相談する事により、素早い対応と的確なアドバイスで助かることが多く、企業にとっても大変メリットが有ると思いますので、是非、ご利用して下さい。
新商品である「独立電源型ソーラーLED灯」の販売日が迫っており速やかな商標と意匠出願が必要でした。このために知財総合支援窓口に相談されました。 経営陣や担当者も知的財産に関する意識が高かったので、専門家の助言を前向きに受け入れられて短期間に商標と意匠出願ができました。 (濵石 和人)
独立電源型ソーラーLED燈(331.6 KB)
掲載年月日:2016年1月26日