当社は、40年程業務用コーヒー卸業界を経験した同社社長が、平成15年に起業したコーヒー豆の焙煎加工販売会社です。家庭で手軽に楽しめるコーヒーメーカーの出現やコンビニ・ファストフード店での安価なコーヒーがもてはやされる昨今、香りや味に拘った本格的な美味しいコーヒーを多くの方に知っていただくべく、豆の選別、焙煎の仕方、ブレンド等に研鑽を重ね、同社社長が納得したものだけを商品として販売しております。
美味しいコーヒーとは、「品質と鮮度・香り・味」が主要な要素であり、コーヒーの味覚の良さは、生豆の品種や品質の良否でほぼ決まります。当社は、その美味しいコーヒーを提供するため、厳選した生豆の販売にこだわっております。また、生豆をお客様の好みによるオーダーメイドブレンドでの販売を行うと同時に、当社独自のブレンドによるオリジナルコーヒー(コーヒー粉、ドリップパックタイプ)の販売も行っております。
当社が香りと味にこだわり、伊達藩仙台発の「伊達な贈り物」のキャッチフレーズのもと、好評販売中の商品が特製ブレンドコーヒー「伊達な香り」(登録商標第5344510号、第5653907号)です。香り・酸味・甘味・苦味・コクの全ての要素でバランスのとれた万人に好まれる風味を持つコーヒーであると自負しております。伊達家瑞鳳殿の売店での販売許可もいただいた至極のコーヒーです。現在は店舗販売をはじめインターネット販売も行っております。
同社が販売中の自社焙煎ブレンドコーヒー「伊達な香り」について、消費者により強いインパクトを与えたいとの意向で相談に来られたため、そのブランド化に向け知財総合支援窓口で支援を開始することとなりました。
既に文字商標としての「伊達な香り」の商標権を取得し、実際に商品を販売していましたが、文字のみを表記した商品であったため、「伊達な香り」のイメージを前面に出した図柄を商品に付けてはどうかと提案し、商標登録を視野に入れて図柄を考えていただきました。
「伊達な香り」をイメージ化して創作した図柄に関して、知財総合支援窓口で商標登録出願書面の作成支援を行いました。同社社長は以前商標登録出願した経験もあることから、難なく権利取得に至りました。その後、「伊達な香り」のシリーズ展開を踏まえ、関連商標の権利取得に向け支援を行い、「伊達な香り コーヒー茶」の商標登録も行いました。
以前は、商品の名前を漠然と商標登録していたようですが、自社商品のブランド化を目標とすることにより、戦略的な商標登録のやり方を考えていただくようになりました。また、ブランド化により更なる販路拡大のビジョンも描けるようになりました。
今回知財総合支援窓口担当者からの助言により、当社の看板商品のブランド化を目指すにあたり、商標登録出願から権利取得まで恙なく行うことができました。本格的なブランド確立には、まだまだ難局があると思いますが、商標登録出願の段階から何でも親身に相談に乗ってもらえる知財総合支援窓口を活用するのは有意義であると思います。
コーヒーの香りと味にとことん拘った社長が自信を持って提供する商品には、社長の並々ならぬ探求心を感じるとともに、コーヒーの持つ奥深さを知ることができました。今後ブランド化を推し進めていくにあたり、発生する各種事案についても、当窓口を通じて関係機関や専門家との連携を図りながら支援していきたいと考えております。 (森 一英)
自社オリジナルコーヒーのブランド化支援(203.2 KB)
掲載年月日:2016年1月27日