当社は昭和元年創業で菓子舗として勝山越前大仏の近くで営業しております。その他、はや川エルパ店、はや川くるふ福井駅店(2024/3/16 OPEN)にて店舗展開しています。当社の最も代表的な菓子は商標登録いたしました「羽二重くるみ」です。また勝山市には九頭竜川が流れ、恐竜博物館のほか、苔寺で有名な平泉寺、大勢のスキー客が訪るスキージャムなどがあり自然環境に恵まれた地で営んでいます。
「羽二重くるみ」はオンリーワンのお菓子で当社の独自の技術で作っています。第22回菓子大博覧会で内閣総理大臣賞を受賞しました。昭和元年創業以来培ってきた伝統と技術の継承、そして従業員一丸となった菓子作りへの情熱が当社の強みです。
一番の推奨品はやはり「羽二重くるみ」(登録5781537)です。一度食べたら忘れられません。羽二重餅にくるみが練り込まれ、やわらかいシュー生地で挟まれた和菓子と洋菓子どちらともいえるような新感覚のお菓子です。
「勝山まんじゅう」「おやき」「成器堂」などの菓子のほか、ますの押し寿司である「笹子寿し」も当社のおすすめの商品です。近年、「もっちり塩まんじゅう」「恐竜最中」にも人気が集まっています。
知財総合支援窓口の業務内容を電話にて説明したところ、同社が販売しています「羽二重くるみ」は代表的な福井の名産ですが、商標登録はしていませんでした。以前から製造特許あるいは商標にて権利化したいと考えていましたので、製造工程も見ていただいたうえで、相談したいとの意向があり、訪問しました。
・ 販売中の製品に関して、商標登録と製造特許取得のどちらかがいいのか、製造現場を見せていただき、
意見交換のうえ、商標登録を検討することで意見一致しました。
・ 代表的な福井の名産である「羽二重くるみ」の商標の権利化について、専門的なアドバイスが必要と判断し、
弁理士による専門家相談を受けることをすすめました。
・ 相談者夫婦が知財総合支援窓口にて弁理士による専門家相談を受けました。
夫婦が長年苦労して作り上げた菓子で商標権をぜひ取りたい意向でありました。
・ 弁理士専門家の適切なアドバイスを受けて、商標出願を行いました。
相談者は、知財総合支援窓口の存在を知らず、今回訪問ではじめた知った状態でした。知的財産の活用に前向きになり、何かあれば知財総合支援窓口に相談したいとのことでした。
知財総合支援窓口との出会いで、長年の希望であった「羽二重くるみ」の商標権が取得できました。取得をあきらめていましたが、夫婦で苦労して作り上げた菓子が商標登録できて感謝しています。
今後さらに精進して福井県の名産としてしっかり育てて生きたいと思っています。皆様もよろしくお願いいたします。
電話による訪問から支援が始まり、福井の名産「羽二重くるみ」が ぜひ商標を取得できればとの思いで支援いたしましたが、商標登録できほっとしています。益々福井県の代表的な名産として、またあらたな展開をしていただければと思っています。 (上野 昌宣)
福井の銘菓 商標「羽二重くるみ」の重要性への気づき(393.5 KB)
掲載年月日:2016年2月 1日
更新年月日:2024年2月16日