窓口支援事例
有限会社 種村建具木工所
意匠商標

意匠権の活用並びに商標権を活用したブランド戦略

企業情報

所在地
大阪府大阪市平野区喜連4丁目7番10号
ホームページ URL
http://tanemoku.com
設立年
1956年
業 種
木製建具・家具製造・取付 木製インテリア製造
従業員数
5人
資本金
300万円

企業概要

昭和31年3月 平野区で木製建具・造作家具製造・取付業を種村昭美が創業
平成10年8月法人化 有限会社種村建具木工所設立
平成19年12月 種村義幸が代表取締役に就任
平成22年2月 新事業「彩り障子」シリーズ販売開始
平成22年9月 経営革新計画承認企業に認定
平成25年10月 東住吉・平野「地域ブランド」に彩り障子認定
平成26年4月 大阪府より「大阪製ブランド」に彩り障子認証

自社の強み

創業以来、59年間木製建具・造作家具の製造・取付を行っています。創業以来培った知識と技術が自社の強みだと思っております。
また自社内に建具職人と家具職人を有し、顧客の要望にきめ細やかに応え、様々な建具や家具を作りだすことができます。
古き良き伝統の木組みの技を現代に合う形で繋ぎたい、残したいとの想いを持ち、日々お仕事をさせて頂いています。
その想いの基に近年は自社オリジナルの木製インテリアの開発も行っています。

一押し商品

(画像:右)
伝統の組子細工と京から紙、現代の技術乾電池式Ledが一体になり、美しい光と影を創りだす弊社オリジナル商品の「光箱」です。
古き良き木組みの技術を現代に合う形で残したい・繋ぎたいとの想いをこめた商品です。

(画像:左)
新しい組子建具の提案「リーフ」です。
伝統の組子細工とは異なり、葉っぱをモチーフにした、洋の空間にも合うTANEMOKUオリジナル組子です。デザイナー ナカジマミカのデザインです。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

2014年大阪勧業展で出展されていたブースを訪ねたときに、現在展示している商品を意匠出願したいとのご相談を受けました。その時に意匠の新規性喪失例外の適用の説明、部分意匠制度説明、意匠出願書類の記載の方法を説明しました。その結果、権利範囲の広い部分意匠3件を取得することができました。

最初の相談概要

今年なって新作商品「リーフ」を展示会で発表することになったので、展示会前に商標出願したいとの相談を受けました。出願をどのようにするか弁理士に相談した結果、完成品の一部に当たるので部分意匠を検討していたが、部分であっても単体で取引されるので、その部分の全体意匠で出願することになりました。

その後の相談概要

今まで販売している商品で特許・実用新案権、意匠権で権利化できない商品については、商品名を商標出願してブランディングにより自社商品を保護していましたが、ハウスマークの『TANEMOKU』についてまだ商標登録されていないとのことであるので、商標出願するようにアドバイスしました。今現在商標登録3件、意匠登録3件を登録されています。今も商標・意匠各一件の登録申請を出しています。

窓口を活用して変わったところ

新商品をつくったときに、まずこれは何を守るべきかを考えるのに的確なアドバイスを頂いています。自社の商品をブランディングしていくうえでの「知財」の重要性を認識することができるようになりました。自社商品をブランドとして育てていき、付加価値を高めていくことが実践できるようになりました。


企業からのメッセージ

自分自身で知財関係の出願をするのは非常に難しいことだと思いますが、知財総合支援窓口では的確にかつ親切に教えて頂くことが出来ます。ぜひ知財を、手間のかかるもの、自身から遠いものとは思わず相談することで新しい未来が開けてくると思います。

窓口担当者から一言

建具屋さんであるので特許に値する技術的な発明は少ないですが、デザイナーと提携して色々なデザインの自社商品を開発され、その商品について意匠権を取得して商品を保護し、意匠権で保護できない新商品については商品名の商標権を取得してブランディングにより自社商品をうまく保護されています。更に、ハウスマークを商標登録して、自社商品にはハウスマークを使用することで更なるブランド展開をされています。 (今井 由喜夫)

意匠権の活用並びに商標権を活用したブランド戦略(381.8 KB)

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掲載年月日:2016年2月 8日

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