窓口支援事例
有限会社ケーアンドケーメディカル
特許商標

知財保護ができる新製品開発

企業情報

所在地
長野県佐久市臼田1935
ホームページ URL
http://www.kk-medical.co.jp/
設立年
1998年
業 種
サービス業
従業員数
11人
資本金
300万円

企業概要

 当社は、介護用品の販売・レンタルから住まいの介護リフォームまでトータルサポートをしています。また創業以来50年の家具販売の経験を通し、使いやすい介護用品の紹介の他にも、「介護をする方のために」をモットーに心身共にリラックスできる身体にやさしい家具や家事作業を少しでも軽減できるイス等の製造販売をしています。

自社の強み

 当社は、介護用品の販売・レンタル事業を通じて、介護をする方のために必要な介護用品とは何かを探求し、長年培われた家具販売のノウハウを活かして、今まで無かった身体にやさしい家具の開発を行い、介護をする方のみならず、一般の方々にも「心地よい環境づくりと健康で元気な心身を育む商品」を目指した家具を提供しています。

一押し商品

 当社の一押し商品は、快適なすわり心地の椅子とベッド用マットレスです。
 椅子のクッション材は、一般的にウレタンフォームやコイルバネが広く用いられています。これらのクッション材は、弾性機能によってクッション効果はありますが、身体にやさしく、リラックスできる理想的なすわり心地が得られませんでした。
 当社は、クッション材を根本から見直し、長時間すわっても疲労感や痛みがなく快適に過ごせる新たなクッション材を採用した椅子を開発しました。
 この椅子は、著名な宿泊施設にすわり心地を評価され、採用されました。
 また、このクッション材に消臭・抗菌効果を加えたベッド用マットレスを開発しています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 桑の葉のお茶、介護用の椅子の開発を行うにあたり、商標権と特許権を取得したいとの思いがありましたが、知的財産に関しての知識、経験が無かったため、商工会議所に相談したところ、知財総合支援窓口を紹介され、早速窓口を訪れました。

最初の相談概要

 同社は、桑の葉のお茶を開発及び販売するにあたり、商標を出願する必要性を感じて訪問され、商標出願から権利取得までの方法についてアドバイスいたしました。
 また、同社は並行して介護用の椅子を開発しており、相談をしている中で、特許権を取得するとの要望が有りましたので、特許出願についてもアドバイスしました。

その後の相談概要

 同社は、快適なすわり心地を追求した介護用の椅子の開発、高齢者の福祉に関する商品の開発を進め、企画段階から、特に、特許、実用新案及び商標が取得できる商品開発を行うため、権利取得のポイント等についてアドバイスいたしました。
 相談内容は、単に法的な事項だけでは無く、使用者にとって心地よい商品となるような各種の技術的なアイデアを提供するなど、一体となった開発を進めてきました。

窓口を活用して変わったところ

 相談前は、単に商品開発したものについて商標権や特許権を取得したいとの思いがありましたが、窓口担当者と新たな商品づくりについて常々意見交換する中で、特許、実用新案及び商標を取得し保護できるような商品開発について理解されました。
 さらに、著名な宿泊施設に椅子を提供する際に、知的財産権を保有していることを条件にされたことで、ビジネスを行う際の知財の重要性を理解されました。今後も知的財産により保護できる商品開発を展開されると思います。


企業からのメッセージ

 開発製品を知財により保護するためには、特許、実用新案、及び、商標が取得できる商品開発が必要であることに気付きました。
 窓口担当者等の専門家に相談し、指導・助言を受けながら、漏れなく先行技術・他社特許を把握し、真に新規で消費者に求められる効果のある開発を行うために窓口を活用していただきたいと思います。

窓口担当者から一言

 介護用品は、今後の高齢者社会には必要不可欠になり、同社のポリシーでもある「心地よい環境づくりと健康で元気な心身を育む商品」は、さらに重要性を増すと考えます。
 明確なポリシーを持った経営者を知財面からサポートし、同社の発展に繋がる支援を継続させる必要性を再認識しました。
(富澤 正)

知財保護ができる新製品開発(166.2 KB)

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掲載年月日:2016年3月 2日

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