窓口支援事例
株式会社雀宮産業
営業秘密・ノウハウ

ウォータージェットによる難削材加工

企業情報

所在地
栃木県宇都宮市五代1-2-4
ホームページ URL
http://suzumenomiya.jp/
設立年
1964年
業 種
製造業
従業員数
45人
資本金
2,000万円

企業概要

株式会社雀宮産業は、『お客様第一主義』を基本とし、より良い製品を社会に提供することで貢献し、 地元、地域とともに常に発展し続けるよう方針を定め、品質方針と年度目標を設定して取り組んでいます。特にウォータージェット、マシニングセンター、溶接・組み立て加工の分野で国内トップレベルの実績を誇っています。
当社は事業活動を展開するにあたっては法規制、社会規範及びその精神を順守しています。

自社の強み

当社はウォータージェットとマシニングセンターの技術融合による難削材(特にチタン)の精密加工に長年の技術蓄積があり、5軸形状切断対応(CFRP・チタン・SUS・インコネル・セラミック他)、大型材料形状切断対応、少ロットから多ロット、小物から大物、薄物から厚物形状の加工が可能です。各設備単独でも最適化して加工できます。
様々なノウハウを難削材の精密加工という立場から、工法を組み立て直すことで、高精度かつ高効率な加工を提案、実施でき、高度なQ(品質)・D(納期)・C(価格)を達成しています。

一押し商品

当社は、難削材、特にチタンや厚物ガラス製品の加工には多くの実績をもっています。航空機部品や様々な業種からの難加工材料部品加工に対する絶対的自信を持ち、さまざまな商品群の加工実績があります。
委託製造を中心として、顧客満足度の高いものづくりを行っています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

同社はエンジン部品加工に係るメイン事業発注先の変化の兆しを掴み、近い将来の売上利益減少に備えてチタン材加工で長く培った技術・ノウハウを活かして航空機分野以外へ進出したいとのことで窓口へ相談されました。

最初の相談概要

同社は売上利益が好調の中、新たに新工場設立の設備投資を行い、ウォータージェットとマシニングセンターの加工技術に関するコアとなる特許権を取得し、治具関連の特許も出願して知財を効果的に事業に活かせるようになってきました。喫緊の課題として新規部品加工へ進出、新規顧客の開拓、品質体制の強化、安定量産化体制の整備について検討を開始し、特許取得や秘密情報管理に加えて、自社ノウハウ管理並びに人材育成等のためのノウハウ集の整理も進め、他社との差別化を進めるためウォータージェット加工に係る研究所設立に向けて検討を開始しました。

その後の相談概要

同社はコロナ禍での航空機部品加工の売上減少の対策の一つとして、その製造で培った設計、工程管理、品質管理、生産管理能力を自社開発したフェースシールド分野で拡大させました。さらに工程外注による一部製造や販売戦略に関して指導を受け、社外への契約書の作成・提示、様々な広告手法、WEBを通しての営業及び販売手法を学び実践することで成果を上げました。一方で主となるウォータージェット加工技術を特許出願し、それ以外の重要技術・ノウハウを書面化し公証人役場にて確定日付を取得するなど、これまで指導いただいた営業秘密管理の一つの手法を実施しました。

窓口を活用して変わったところ

 新事業の展開において他社を意識した知財権取得とノウハウ保護の区分けが見えてきており、販売店との契約書や製品開発における医療関係者との秘密保持契約書、従業員に対する就業規則等の契約書についても専門家の助言を得て見直しを進めています。


企業からのメッセージ

知的財産を経営に活かすことを考えている企業の方は、一度知財総合支援窓口を訪問されて、話をすることから、何らかのヒントが得られると思います。

窓口担当者から一言

当社の誠実さと真摯に業務に取り組む姿勢はコロナ禍でも何ら変わっていません。新市場に向けて今まで培った技術・ノウハウを活用する一方で、競合他社や中長期を踏まえた知財による保護の検討はこれからであり、今後も支援を続けていきたいと思います。 (樋田 治三)

ウォータージェットによる難削材加工(1.3 MB)

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掲載年月日:2016年4月15日

更新年月日:2023年8月 4日

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