JR伊万里駅近くに店舗を構えており、近隣の方からは「茶」の販売については信頼を得ております。
伊萬里茶・嬉野茶・八女茶・鹿児島茶など、九州各地のお茶をメインに取り揃えており、ご家庭用や
職場用・業務用から贈り物などに喜ばれております。
また、伊万里商工会議所(女性会)での事業活動を通じて、「伊万里」のブランド化の活動を行っています。
オリジナル商品・コラボ商品の開発を常に行い、地場の関連商品の
販売もしており、 「陶磁器:伊万里焼」とのコラボ製品が
好評を得ています。前年に国際的な食品フェアへの出展を機に
海外からの注文も増えております。
●幸の極:「世界緑茶コンテスト2015」金賞受賞
(国際的な食品フェアでの出展を機に海外からの注文も多くなり、下記商品を中心に販売も増加しています。)
(1)幸の極:「世界緑茶コンテスト2015」金賞受賞
(2)ドリップティ:一般的なティ-バッグと一線を画す本格的な味と香りを好みで抽出できる6タイプ
近隣の他地域に「同名」の会社が存在しているため、社名変更の希望がありました。屋号を「お茶の茶幸庵」としていたことから商工会議所から「茶幸庵」の商標登録を勧められて、知財総合支援窓口を紹介されたとのことでした。
最初の相談は、屋号として使用していた「図(茶葉)」+文字:茶幸庵」の商標出願相談です。
商標制度について理解をしていただき、商標出願の為の他社商標の検索指導・調査支援を行いました。
出願を行った2件の商標は、登録商標として使用されています。
屋号の商標登録を機に、主力商品の商標登録を行われました。また、海外への販売が始まったため、商品名と屋号の商標出願を「外国出願補助金」を活用されて香港へ出願・登録されました。今後、アジア諸国での販売を希望する企業と販売契約等を行っていく必要があり、アジア諸国での知財の保護について検討をされています。 また、飲用の茶の他に、菓子用の「粉末茶」も販売されており、「緑色」から「茶色」に変色しない技術があるかどうかに関しての調査の相談を行われました。自治体特許流通コーディネーターとの連携で佐賀県工業技術センターへの相談を引き続き行われています。
同社は、知財総合支援窓口を利用されたことにより、他機関が行っている中小企業支援施策にも興味を持たれて活用を図られています。今後の事業展開に利用できる支援施策は積極的に利用したいとのことです。今後の新商品においても、事前に調査を行い、効率的な開発を行っていきたいとの事です。
最初は商標出願等に関しての相談で窓口を利用しましたが、結果として問題解決に弁護士・弁理士の方へ相談できた事は有りがたかったと思います。また、事業展開までの相談ができ、漠然とした不安を取り払うことができました。特許や商標などの知的財産に関する不安等がありましたら、知財総合支援窓口への相談をお勧めします。
一般的な商標出願相談から始まったお付き合いですが、海外への商品展開までを視野に入れての商標や意匠等の保護までを検討されるまで知財マインドが向上した事業所例だと思います。 (塚島 誠一郎)
「伊万里茶」のブランド化 (907.4 KB)
掲載年月日:2016年6月22日
更新年月日:2021年8月 5日