当社は、社会に貢献できる商品の開発を目標とし、アイデア商品の開発、製造販売業として
平成27年2月に設立しました。
『ワンタッチ開閉ごみステーション「クーくんR」』を中心に高齢者に負担のかからない
商品の提供を進めています。
また、ごみステーションを通して、自治会住民と企業等のより良いコミュニケーションを促進し
環境美化につながる努力をしています。
当社は「熊本市ものづくり大賞」を受賞。また熊本県工業大賞における地域貢献賞も受賞し、
熊本県庁ロビーに製品が展示され、発想、アイデア、商品価値が評価されています。
また、自社製品は特許、商標を取得するなど、知的財産権を意識したものづくりを心がけ、
模倣品対策を行っています。
当社の商品『ワンタッチ開閉ごみステーション「クーくんR」』は、ワンタッチによる開閉式という
他に類を見ない構造になっており、本体構造がパイプ製と非常に強固で軽く、設置が簡単で、自立型は
設置台に差し込むだけです。
設置台を使わずフェンス等に取り付けることも可能で、使用する時(奥行45㎝)で45?袋13個(20?25所帯分)の収納が可能です。
主な販売先は各市町村の自治会で、設置した自治会ではカラス・猫等の食害がなくなる、ごみ回収後は折りたたむので奥行10㎝で済み、ワンタッチでわずか2工程で開閉ができ操作が簡単など高い評価を受けています。
また、商業地用「簡易ごみステーション」を新たに開発し、現在特許申請中で販路を模索中です。
同社は、ワンタッチごみステーションを開発し、将来的に販売することも計画していたことから、他人に真似されないようにと権利化することを検討し、直接特許事務所に相談したところ知財総合支援窓口を紹介され、活用されることになりました。
同社が開発したごみステーションに関する特許の先行技術調査について、支援を行いました。その後、特許の権利化については弁理士に依頼することになりましたが、商品を販売するにあたり、商品名、ロゴマークの権利化の重要性について説明を行い、権利化することになりました。
商標登録について、出願する商標の態様等についてアドバイスを行った後、知財総合支援窓口から電子出願を行い、権利化することができました。その後、他社に製造、販売を委託する予定とのことから、特許、商標使用に関するライセンス契約、製造委託契約等、事業に必要な契約を行う必要があることを説明したところ、まず同社で契約交渉を行いたいとのことでした。
しかし、その後なかなか交渉が進まないとの相談が寄せられました。そこで弁護士による支援を行いました。
また、契約に関する支援と平行して、事業化するにあたり事業計画の策定も必要との判断から、よろず支援拠点と連携し支援を行いました。
その結果、合同会社を設立し、本格的に『ワンタッチ開閉ごみステーション「クーくんR」』を販売するなど事業を開始することができました。
同社は、知財総合支援窓口を活用することによって、知的財産の重要性、特にその権利を活用する際の契約がいかに大事かということを理解して頂いたと思います。知財総合支援窓口、弁護士を活用することにより、それまで滞っていた契約書作成、他社との交渉と一歩ずつ前進してきました。事業としても現在のところ順調に進んでいます。
特許出願、商標登録そして企業との契約まで、窓口担当者様、弁護士の先生に的確なアドバイスを頂き大変感謝しております。
特許を取得すると言うことは、大変な知識と労力等がかかると多くの方は考えているようですが、そんなに難しいことではないと
皆さんにお伝えしたい。
それは、特許出願から商標登録、契約に至るまで、いろんな相談に知財総合支援窓口でアドバイスを頂けます。
親身になって相談に応じてくれる知財総合窓口を利用されることをお勧めします。
同社は、代表の豊かなアイデアをもとに、社会に貢献できる商品開発を目標とされています。今後も商品のブラッシュアップ、販路開拓等、支援機関と連携して支援を行うとともに、新たな商品を開発中とのことから、引き続き同社にとって有益な支援を行っていきたいと思います。 (宮﨑 聖子)
ゴミステーション「クークンR」の知財活用と事業化支援(171.7 KB)
掲載年月日:2016年6月20日