窓口支援事例
チーム美方ルビー
商標ブランド契約・法務

地域ブランド「美方ルビー」の商標権取得活用支援

企業情報

所在地
兵庫県香美町
ホームページ URL
http://www.coming-kamichou.com/
設立年
2013年
業 種
地域ブランド推進
従業員数
5人
資本金
-

企業概要

チーム美方ルビーは、平成25年、生産者組合、ブランド推進協議会、JAたじま営農生活センター、
新温泉町・香美町の自治体、菓子製造業者、株式会社むらおか振興公社、新温泉町・香美町の商工会といったメンバーで発足しました。兵庫県の北西部、美方郡で栽培されている特産物、美方大納言の生産者とこれを加工・販売・流通する実需者が連携し、新商品・ご当地グルメを開発することで栽培意欲の向上と地域の宝である美方ルビーのブランド化を推進し地域の活性化に寄与すること等を目的にしています。

自社の強み

美方ルビーフェア等イベントの開催、美方ルビーの新商品開発、加工品アイテムの増強を図ることで
美方ルビーの活用と促進、美方ルビーを広く地域住民へ周知を図り特産物としての知名度のアップによる
地域活性化等活動しています。
兵庫県但馬地域で栽培されている美方ルビー(美方大納言小豆)は、種皮色が鮮やかなルビー色で、
粒が大きく、甘み成分の糖含量、うま味成分のグルタミン酸含量、機能性成分の総ポリフェノール含量が高い等他の小豆品種に比べ多く含まれています。これがおいしさの秘密です。

一押し商品

【美方大納言小豆「美方ルビー」100%の『どら焼き』】豊岡わこう堂(菓子メーカー)
豊岡わこう堂がこだわる「地域素材」を活かした和菓子作り。
自然と共生する豊岡市が世界に誇る豊岡わこう堂のWAGASHI。
古くから香美町周辺で作られる地場小豆の美方大納言小豆を自家製餡で2日間かけてじっくりと炊き上げた粒餡を兵庫県産の小麦を使いふんわりしっとりの食感を愉しめる皮ではさみました。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

美方大納言小豆に関して、生産拡大に伴い、ブランドの管理方法を模索している状況で、「美方ルビー」という愛称が生まれ「美方ルビー」を
小豆自体の愛称にするか、加工品の愛称にするか、ブランド管理の方法、商標出願手続、農産物のブランド化に係る現行の法制度について悩んでいるなかで、兵庫県但馬県民局新温泉農業改良普及センターから知財総合支援窓口の紹介を受けたことがきっかけです。

最初の相談概要

地域ブランドの保護、一般の商標制度や地域団体商標制度、出願人要件、商標登録の可能性、ブランド管理等についてアドバイスを行いました。
農産物である小豆と加工品である食品のブランドの保護、「美方大納言」と「美方ルビー」のどちらで商標出願すべきか等ヒヤリングし、
知財専門家(弁理士)と協働で訪問指導も行いました。

その後の相談概要

チーム美方ルビーを代表し、株式会社むらおか振興公社が「美方ルビー」の商標権を取得しました(商標登録第5766819号)。
その後、菓子業者等に対して商標権のライセンスを行うにあたり、ブランド、商標権の権利の特徴、ライセンスにおいて留意すべき事項について、知財専門家(弁理士)と協働で訪問し、商標権の活用、実施許諾ライセンス等の専門指導を行いました。

窓口を活用して変わったところ

同社は、地域ブランドの保護について高い意識を持って活動しており、地域団体商標にするのか、愛称のブランド化を進めるのか等の課題について、事業展開を見据えたブランド戦略を理解し、権利化することができました。


企業からのメッセージ

地域ブランドの保護は、地域創生において、一つのシンボリックな旗になると思います。
特産物の生産や加工食品の販売等に使用するそのシンボルについて、商標権を取得できましたことが地域の安心につながりました。
今後、この商標権を活用し、様々な商品展開を考えていきたいです。
また、知的財産の支援を必要とするときは知財総合支援窓口を利用させていただきたいと思います。

窓口担当者から一言

「美方ルビー」を材料にしたお菓子等加工食品は道の駅村岡ファームガーデン等で販売されております。地域の特産物とその加工品について、商標権取得でき、認定商品に商標権ライセンス等ブランド化が進んだこと等うれしく思います。
今後もブランド保護のお役に立てるよう支援を充実させていきます。 (孝橋 敦司)

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掲載年月日:2016年9月 8日

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