窓口支援事例
タイム・カプセル
特許契約・法務

流通での損失を防止できる梱包袋の事業化

企業情報

所在地
埼玉県熊谷市
ホームページ URL
-
設立年
2014年
業 種
製造業
従業員数
2人
資本金
個人事業

企業概要

お客様の改善要望から誕生した紙袋、「尖がり防止袋」の特許申請を機に2014年に
「タイム・カプセル」を創業しました。
主に袋設計を行っており、包袋の加工から完成までは協力メーカーへ、アウトソーシングする方法で
お客様のニーズにお応えしています。協力企業は市内にあり、生産拠点は近隣市町村や他県に数か所を
有しています。
お客様からの改善要望で、粉漏れもなく、開封時の紙破もなく、輸送保管時に袋を傷つけることもなく
持ち運びに便利な袋「尖がり防止袋」を設計し、高い需要が見込まれるため、起業しての事業化を決意しました。

自社の強み

設計技術
今までにない袋の形で、粉を詰めると従来の荷姿となる袋。製品ロスや保管環境を汚す粉漏れもなく、
異物混入の原因となる開封時の紙破も発生しない持ち運びに便利な袋を設計し、
「尖がり防止袋」として特許を取得して、お客さまに製品提供を行っています。
袋をお使いになるお客さまの声を聞き、改善要望や独自発想を設計に反映させ、袋を製品化する過程で、
特許・意匠・商標を自身で出願し、権利化手続きも行っています。
特許第5799480号 尖がり防止袋 / 商標出願 タイム・カプセル

一押し商品

「尖がり防止袋」は製粉業界等で広く使用されているPV袋(ホットメルト口封で粉漏れ防止)と
SS袋(開封時に紙破が発生しない)機能を保有した袋です。
またお客様がお使いの粉粒体吹き込みの充填機で充填できます。
粉漏れがないことから、製品価格の高い粉体や粉洩れしやすい微粉などの充填に適してしています。
大事な製品ロスを低減できます。また保管環境も改善できます。
荷姿は底貼袋と同じで、パレット積みの景観はきれいに整列されています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

粉体用袋の懸案特許を見つけ、知財総合支援窓口へ対応方法の相談に訪問したのが窓口活用のきっかけでした。
その中で特許だけでなく、意匠・商標などを含めた権利の活用や権利化後の事業展開に関する相談につながっていきました。

最初の相談概要

懸案特許に対して、先ず権利状況を確認するために特許電子図書館(IPDL、現在は特許情報プラットフォーム)を使った権利状況の確認と、権利状況の見方を説明しました。
請求範囲の読み方についても、製品の袋の構造と、特許請求の範囲とを対比させて構成要素と属否の関係の説明を行い、また製品の形状変更による権利を回避するためのアドバイスも行いました。

その後の相談概要

袋を開発するたびに特許出願すると袋の利益より特許の出願費用の方が高くなることについても相談を受けたため、自分で特許出願する方法もあることを説明しました。
また、特許以外にどの様な相談に乗って貰えるのか?との問い合わせも受け、契約書についても相談に乗れる点を説明し、特許権実施許諾契約書の締結に向けたアドバイスも行いました。

窓口を活用して変わったところ

研究開発担当者が知財に対する相談を積み重ねてきたことにより、知財を経営に生かすマインドを持つに至りました。


企業からのメッセージ

特許は弁護士や弁理士に依頼し、高額な費用を支払わなければ取得できないと考えていませんか。
知財総合支援窓口を利用すれば、申請書類作成や関連特許検索の仕方、電子出願の手順や入力方法説明、出願時の注意事項や出願費用、減免申請で費用が安くなる方法、取得後の知財活用等を気軽に丁寧に、公的機関ですから無料で相談にのっていただけます。
自営業、中小企業はメリット大です。

窓口担当者から一言

紛体や流体用袋の輸送中の課題を把握し、商品の開発に積極的に取り組み、袋の販売につなげてきています。
この商品をより広く業界に知って貰い、販路拡大に繋げる経営が重要と思われます。
(小林 公)

流通での損失を防止できる梱包袋の事業化(143.6 KB)

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掲載年月日:2016年11月28日

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