弊社は天井クレーン・大型焼却炉などの製作から階段・手すり・スロープなどの介護関係改修工事、カーポートなどの工場・住宅環境設備をオーダーメイドで製作・修理などしている鉄工所です。
新規事業として溶接工場テーマパーク「アイアンプラネット」を立ち上げ、鉄の惑星で青い炎に包まれ溶接の体験をしたり、ワークショップで鉄のおもちゃなどのモノづくりを体験をする事業を展開しています。
現在この事業を同社を本部としてフランチャイズ(FC)展開していて、現在5社が加盟しています。
事業の中でも特に、工場、プラント設備で働く人たちの作業効率向上や、安全対策工事にかかわる企画・制作・施工が可能です。地元の工場の設備担当者さまに愛されて続けて創業30年、提案、設計だけでなく、三国港に繋がる幹線道路沿いに建つ、全長80m、高さ6mの作業工場にて巨大な製品でも製作可能な点が自社の強みです
さらに最大の強みは、社員です。新しい事業を展開することにより、若い社員に入社していただき、積極的に取り組む姿勢、仕事をする楽しさ、活気が増してきています。
重量車両向けの「特注スロープ」(貨物船からの荷卸しのための重量フォークリフトにも耐える構造。スチール製なので数年後でも溶接による修理が可能)などの製造を行っています。
工場・プラント設備内の「防虫作業ブース」も設置しています。軽量鉄骨と防炎フイルムで製作したパネル工法により、低コスト、短納期を実現しています。
㈱長田工業所へ電話の上、訪問して知財総合支援窓口の業務内容を説明しました。その折、同社では新規事業として溶接工場テーマパーク化PROJECTを企画中で、そのテーマパーク名を検討されていました。
テーマパークの概要は溶接工場全体を「鉄の惑星」ととらえ溶接体験やスツール作りなどのワークショップで冒険するようなイメージのものであり、大人から子どもまで遊んで、学べる場所を目指して企画されています。そのようなテーマパークをイメージした商標出願の相談を受けました。
出願商標案の提示を受け、検索方法を指導説明し、また商標の使用目的などに関して意見交換を行い、また知財総合支援窓口にて専門家(弁理士)による支援を行いました。その後、社内の知財に関する関心度も増し、新しい知財等の相談も受けています。
テーマパークに関して「アイアン プラネット」を商標取得し、自信を持ってホームページなどで幅広く展開しています。商標取得をきっかけに新しい事業展開するとともに、町工場が新しい学びの広場になり、社内の活性化ができてきたと感じています。
知財総合支援窓口との出会いで、新たに事業展開するための企画に関して、商標登録できたため自信をもって事業展開することができています。またこのテーマパークをきっかけに人材採用が難しい町工場に今春卒業した若者の入社があり、大変喜んでいます。これからも商標だけでなく、知財に関して勉強して知財をうまく活用できるように頑張っていきたいと考えています。
溶接のテーマパーク、商標「アイアン プラネット」が登録され、現在そのキーワードを原点に同社を本部とするフランチャイズ展開までに成長しています。鉄工所の価値を高めて、若手人材の採用を果たしたいとの経営者の信念に敬意を感じます。
(上野 昌宣)
アカデミックな商標活用(353.0 KB)
掲載年月日:2016年12月15日
更新年月日:2022年1月17日