当社は、三原市内で昭和25年創業の老舗店、鶏肉専門店と加工場兼直売所を持つ企業で、取扱商品は、鶏肉の精肉・加工品等(焼きとり・加工惣菜・半加工惣菜)の製造販売です。精肉から惣菜まで幅広く販売しております。
プライベートブランド商品開発等の依頼もお受けしております。
◎新鮮・安心・安全な仕入ルート
当社は、三原市近郊の農場を持つ企業と契約仕入をしており、同市内・近隣の農場で飼育され同市内の処理場で加工された「広島県内産」の鶏肉を主力として扱っております。「鶏肉」は、生産地・処理場から離れた場所では本来の品質で提供する事が難しい繊細な食材ですが、当社は、一番美味しい状態で提供、また加工し、お客様へ提供できるルートを確保しています。
こだわりの精肉の品質は、来店のお客様や市内の飲食店での評価も高く、創業より培ってきた「伝統の技術と味」で加工した手作りの惣菜・商品等も、多くのお客様のご支持を頂いており、親子三代で来られるファンも多く、子供や孫への地方発送の依頼も多いです。
「三原を離れても忘れられない味」とのお声を多数頂いています。
◎みはら神明鶏
この度、知財総合支援窓口の支援により「神明鶏」を商標登録(商標登録第5671396号)することができました。道の駅・生産者と連携し開発したこのブランド鶏は、温暖な瀬戸内の気候の中、専用の特別飼料を与えのびのびと育てた鶏です。腸内細菌を整えるプロバイオティクスやハーブエキス配合の餌を食べる事でよく動き健康に育ち、コクがあり、ほどよい弾力の肉質でクセが少ないのが特徴です。
同じく商標登録した「水軍焼」(商標登録第5762983号、第5852924号)を使い、地域の飲食店とも連携して町の名物料理となるよう商品開発を進めております。
自社商品のパッケージの保護について、三原商工会議所の経営指導員に相談されたところ、同商工会議所に置く「知財総合支援窓口臨時窓口」の利用を勧められ、相談に来られました。
東京のアンテナショップで販売予定の商品名称の保護について相談に来られました。その後、「神明鶏」という三原のブランド鶏を展開してゆくにあたって、商標を取得したいとのご相談でした。商標制度や出願書式等の説明を行い、自社で出願を実施しました。その後、特許庁の応対に対して適宜ご相談を受け、登録することができました。
商工会議所や飲食店等関係業種の方々と連携しながら活動した結果、「神明鶏」の市内外での普及が進んできたため、商標の活用や適切な使用の管理について適宜アドバイスを行いました。さらに、新たな地元の名産品をめざす商品として「水軍焼」を提唱し、商標の権利取得を目指して支援を行いました。途中拒絶理由通知に対し、専門家を活用して意見を頂きながら、中間手続きを自社で実施し無事登録とすることができました。
当初は商品パッケージのロゴ等のご相談でしたが、商標制度について理解が深まるにつれ、自社の商品戦略や販売戦略にどのように商標が活用できるかを見据えた商標の出願をされるようになりました。侵害等のリスクに対しても知識を深められております。今後は水軍焼を普及するにあたっての商標使用条件を確立し、使用許諾契約案の作成を進めてゆくこととなっており、弁護士等の専門家を活用して支援を行ってゆく予定です。
新たな事業や取り組みを行っていく上での労力や費用等のコスト面での悩みや、知財に関する具体的な相談ができ、事業活動に如何に生かしていくかの貴重なアドバイスを受けることができました。個々で悩むのには限界があると思います。プロの視点からの指導により、事業の可能性がより広がる事と思います。
助言を真摯に受け止められ、まじめに対応された結果、専門家も難しいと思われた商標の取得が可能になったと思われます。街中でも神明鶏の幟をよく見かけるようになりました。テレビでも取り上げられてますます広がりを見せてゆくことと思います。得られた権利を有効活用するお手伝いを今後もさせていただきたいと思いますし、新たな展開がなされる際には、ぜひ協力させていただきたいと思います。 (柳下 加寿子)
ブランド鶏とご当地グルメで地域を活性化(617.4 KB)
掲載年月日:2017年1月17日
更新年月日:2019年8月 7日