窓口支援事例
株式会社日東ボタン(加沢工場)
商標

エコブランドを目指した商標登録の支援

企業情報

所在地
長野県東御市
ホームページ URL
https://www.nitto-button.co.jp/
設立年
1949年
業 種
製造業
従業員数
150人
資本金
2,000万円

企業概要

 弊社はボタンメーカーとして創立以来一貫して、日本および世界のファッション・ニーズにかなう最高品質のボタンを企画・製造・販売して参りました。創業70年を機に、『メード・イン・ジャパンのボタンを通じて日本の感性を世界に伝える』という創業来の理念に立ち返り、改めて
1.独自のデザイン開発
2.卓越した技術による最高品質の追求
3.最善の顧客サービス
を目指します。

自社の強み

 弊社はフォーマル、カジュアルな衣類等様々なお客様のニーズに対応できる高品質なボタンを提供するために、ボタンの素材、色彩・模様・文字形成の技術を常に探求しています。
 スコッチ・ボタン、ユニコン・ボタンは弊社の代表的なブランドで、様々なボタンを用意しています。
 国内での一貫生産により、お客様の様々なニーズに対応できるボタンをタイムリーに提供いたします。

一押し商品

 弊社の一押し商品は、2016年にサトウキビの搾りかすを使った『バガスボタン』を発売し、2018年にはユリアボタンで初めて「バイオマス30」の認定を取得するなど、環境にやさしいボタンの開発にも取組んでおります。2019年には、さらにお客様のニーズに応える商品として、ユリア樹脂の耐熱水性の改良を目的に開発した「F3」基準クリアと「バイオマス30」認定を両立した『アミノボタン』の販売を開始しました。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社では地球環境に配慮したボタンの開発を目指し評価した結果、バガスを素材の一部に使用したボタンが、品質的にも優れるため、バガスを使用したエコボタンを市場投入したい意向でした。
 市場投入前に、開発品を知的財産で保護することが必要ではないかという課題に直面されていました。
そこで、以前から支援をしていた、当長野県知財総合支援窓口に相談を頂きました。

最初の相談概要

 開発したエコボタンをどのように保護するかについて相談を受け、専門家も含めたアドバイスに基づき検討頂き、今回は商標により保護することとしました。

その後の相談概要

 商標の選定及び商標を活用したブランド化について、専門家と共にアドバイスし、開発したエコボタンを「バガスボタン」として文字のみと、図形と文字の組合せの商標を出願することとしました。
 出願は同社で行う意向でしたので、商標出願の書式的支援を行い、幸いにも商標登録2件を達成することができました。

窓口を活用して変わったところ

 以前から、商標権によるブランド化の重要性は認識されていましたが、開発した製品の名称を商標登録しブランド化するプロセスについて改めて体験して頂き、商標の重要性を認識頂けたと思います。
今後は、ボタンを作る技術の特許権、ボタンのイメージを高める商標権、その他の知的財産を活用しながら同社のボタンのファンを増やすために、都度、当知財総合支援窓口、専門家を活用して頂きたいと思います。バガスを素材として使用したボタンは世界初であり、地球環境に配慮したエコボタンである「バガスボタン」の商標登録を活用し、ブランド化を目指して市場への投入を開始されました。


企業からのメッセージ

 開発製品を保護するためには、知的財産の活用が欠かせません。しかし、知的財産を具体的にどのように使えば良いかは、知的財産に関する専門知識が必要です。
 そういったとき、知財総合支援窓口に相談すれば知財の悩みは解消されます。是非、ご利用下さい。

窓口担当者から一言

 同社は顧客の様々なニーズに対応するため、素材、模様、デザインの形成についての技術開発に熱心に取り組んでいます。その開発の成果を保護し、更に積極的に顧客に発信していく上で、商標、特許等の知的財産の活用は不可欠です。更なる技術開発を進めることを期待しています。 (山崎 雅彦)

エコブランドを目指した商標登録の支援(1.2 MB)

このページを印刷する

掲載年月日:2017年3月21日

更新年月日:2022年1月14日

トップに戻る
  • 特許庁
  • 経済産業省
  • 独立行政法人
  • 知的財産相談・支援ポータルサイト
  • よろず支援拠点