窓口支援事例
ワタナベ自動車機器開発
特許

アライメント機器の開発・販売

企業情報

所在地
山形県東村山郡山辺町
ホームページ URL
-
設立年
2016年
業 種
自動車整備機器
従業員数
1人
資本金
300万円

企業概要

 当社は自動車整備機器の開発及び販売、更に整備技術の提供、整備診断を生業としています。特に、足回りに特化してアライメント診断機の開発&販売、更にサスペンション関連の整備技術コンサルタント、および一般自動車市場のユーザークレームにも応えています。

自社の強み

 従来、アライメント整備機器開発と販売をする業界と自動車整備業界とはそれぞれ独立しています。得てして、整備機械者は設備としての整備機器を造るだけに終始し、本来の目的である自動車をよくする目的から外れることがあります。
 当社は、自動車製造と整備の観点から整備機器としてのアライメント診断機を開発しています。また、整備会社のアライメント技術向上教育により整備会社の能力アップへ導くことも可能です。総合的なアライメント技術を提供できることが当社の強みです。

一押し商品

 当社が開発したアライメント診断機は、従来型に比べて廉価、場所を選ばず、フリーメンテナンスなどの特徴があります。また、従来型アライメント診断機は取り付ける際に、自動車のホイールに傷つける場合がありますが、その問題をハブに装着されているスタッドボルトを利用することで解決しました。そして、構造が原始的であり、アライメント理論を解説する標本として最適です。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 2012年、山形県企業振興公社、並びに山形県産業技術振興機構からの支援(産業育成応援基金)をきっかけにして、当窓口を紹介されてご相談いただきました。当初は、特許出願の明細書作成支援を進めおりましたが、その後、窓口担当者の変更と引き継ぎを行いながら費用の減免制度等の支援をしてきました。

最初の相談概要

 2012年当時の支援では、アライメント関連技術の特許を調査方法の指導から始めて、申請書類の作成方法も指導してきました。更に、拒絶理由通知などの中間処理方法なども、随時指導してきました。

その後の相談概要

 同社で開発した「WAARD001アライメント診断機」の特許申請書類の作成に対して、何度も指導・助言をしました。
 さらに、審査請求、拒絶理由通知等の対応方法についても、繰り返しの助言・指導により、細部に亘りご理解頂くことができ、書類作成にご対応いただきました。

窓口を活用して変わったところ

 当初は、特許取得に前向きでしたが、拒絶理由通知等が届くにつれ、心が折れてしまいそうな弱気も見えておりましたが、助言・指導に耐えて特許を登録にできたことは大きな励みになり、また、ビジネス上でも特許取得が話題になり、ビジネスが好転してきております。


企業からのメッセージ

 特許を登録することは、権利を得るだけでなく技術者の理論的思考力を鍛えるためにいい題材であるので、経営者としてこれを従業員の教育の一環として活用することは有効です。また、行政は特許を利用することで、投資が少なく無理のない事業が可能となり、町おこしにも有効です。

窓口担当者から一言

 特許明細書作成に不慣れな社長さんが、自ら明細書作成を行う決意は、代理人費用が高額で、捻出する財源がないという状況からでしたが、当窓口の指導に耐え、助言を確実に活かせた事例であり、特許取得後の取引オファーでも「特許は物言わぬ最強の営業マンである」ことを証明しつつあります。 (髙橋 正知)

アライメント機器の開発・販売(279.2 KB)

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掲載年月日:2017年3月21日

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