当社は、高知県土佐市で三和製紙株式会社・三昭紙業株式会社のグループ会社として2012年9月に創業しました。グループ会社にて、原紙及びその原紙を使った商品を製造しています。商品を使用していただくお客様に、より近い位置から商品の特長を伝えること、そしてお客様の声をうかがうことによって、作り手であるグループ会社に還元することを行っています。具体的には、①当社運営のWEB SHOPにてグループ会社及び自社商品を販売すること ②グループ会社及び自社商品の小売店への卸 ③商品の特長や作られた背景も一緒に発信していくことが出来るような商品企画 等があります。
グループ会社では、和紙原料の1つである「楮」の栽培をはじめ、原紙の製造・商品への加工及び販売まで一貫して行っていますので、お客様の幅広いご要望に対応することが出来ます。
当社は、水質日本一と言われる仁淀川の清浄な水を使って漉いた原紙を、生活を豊かにするための商品へと企画・製造(グループ会社にて)しています。その中でも、mizukamiブランド5品目は、「水で漉いた白い紙ー土佐和紙で美味しくー」をコンセプトとして企画した商品です。
同社は、仁淀川の清浄な水を使用して、さらに、伝統的な土佐和紙の技法も応用して漉いた紙を生かした商品を開発され、「mizukami」ブランドとして販路開拓を計画する中、商品名(・マーク)の権利化について知財総合支援窓口に相談に来られました。
同社は、他社商品との差別化を図るために、商標登録を目指していたことから、商標登録に向けた手続きの支援に加えて、登録商標を活用してブランド力を高める有効・適切な知財戦略について助言しました。
活用された配置専門家(弁理士)よりの助言等にも適切に対応され、登録商標「mizukami」に加えて、商品パッケージに表示している「仁淀川のみずかみ」についても商標登録検討もされるなど、さらに有効・効果的な知財活用戦略をとられるようになられています。
当初は、商標登録などの権利化は、専門家(弁理士)に依頼するものであると思われていて、自社・自分で行うには、ハードルが高いというイメージを持たれていたようですが、知財総合支援窓口を利用されたことにより、自社・自分での出願手続・手続補正書・意見書などへの対応も可能となり、さらなる知財の有効活用の知見を持たれたと思われます。
当社を担当して頂いている窓口担当者は、以前よりグループ会社でもお世話になっていることもあり、気軽に相談させていただいております。知れば重宝する情報やアドバイスも頂けるので、今後とも活用させて頂きたいと思っております。
開発した商品、登録商標とも、同社社長をはじめとした社員皆様の思いがこめられたものであり、さらに商品、商品名(・マーク)については改良も加えられていて、その改良についての知財としての権利強化も検討されているようです。登録商標の「mizukami」をベースとした、ブランド化を高め続けての事業発展を期待しています。 (柏井 富雄)
商標権を活用した販路開拓(465.1 KB)
掲載年月日:2017年5月22日
更新年月日:2019年9月 3日