窓口支援事例
西垣靴下株式会社
特許海外展開契約・法務

高付加価値商品の開発と知財活用

企業情報

所在地
奈良県大和高田市
ホームページ URL
http://www.nishikutu.co.jp/
設立年
1986年
業 種
製造業
従業員数
45人
資本金
1,000万円

企業概要

 奈良県は全国の約60%以上の靴下を生産販売しています。当社は、奈良県大和高田市にある靴下の提案・開発型生産メーカーであり、他のアパレルのOEM事業が海外に移行していく環境の中で、自社ブランドを展開し、お客様に喜ばれる商品の開発と新しい編み立て技術の提供を続けてきました。
 現在は、自然と体に優しいコンセプトの「エコノレッグ」を総合ブランドとして、産地の高い集積度や技術などを生かし、その資源を活用し、消費者に新規性のある商品、本当に価値のある商品をここ奈良にて生産しています。

自社の強み

 地場産業の良さを活かし、自社工場での生産を軸に、素材にこだわり、常に新しいアイデアを考えながら、高品質・小ロット・短サイクルのご要望にも、きちんとお応えしています。
 社員全員が一丸となって製造技術の向上に取り組み、短納期対応を実現することにより生まれる企画提案力は、当社の最大の強みです。
 工場では保守が容易で生産性向上に最適な最新型機械を積極的に導入し、皆様のご要望に常にお応えするために、より品質の高い製品をご提供する努力を続けています。

一押し商品

 一押し商品である『バリエ』は、素材の安全性や機能性に特化した「こだわり靴下」です。
『バリエ』の特徴は、
  1.「ヒールロック」で踵をホールドします。
  2.「クロスエイト」で足首の安定感を高めます。
  3.つま先が持ち上がり、つまづきを防止します。
  4.滑り止め加工で、運動効率をアップします。
  5.パイル編みでクッション効果を高めます。
 本当に良かった、もう一度履きたいと思っていただける靴下として造り上げた『バリエ』を是非お試しください。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、従来より特許・意匠・商標の出願相談や、保有されている意匠権や商標権の被侵害問題に関する相談等を受けていました。この度、海外メーカーとの知財契約の相談を契機に、更に独自技術の権利化を図りたいとの相談を受けたのがきっかけです。

最初の相談概要

 以前に特許出願されていた「滑り止め靴下」について、米国フットウェアーメーカーの日本法人から輸出の申し出があり、その対応方法について相談に来られました。外国出願の一般的な進め方と、今後の交渉にあたって先ず秘密保持契約等の締結が重要であることを助言するとともに、海外知的財産プロデューサーの活用を勧めました。

その後の相談概要

 同社は、「滑り止め靴下」に関する海外メーカーとの交渉について、海外知的財産プロデューサーを活用して外国出願及び技術供与の進め方の相談をされました。また、海外メーカーとの秘密保持契約書の作成方法、および、既出願の日本特許にノウハウを付加する新たな特許出願においても、海外知的財産プロデューサーや海外知財専門家(弁理士)を積極的に活用し、契約書の作成と、日本での特許出願を実施されました。

窓口を活用して変わったところ

 同社は、海外メーカーとの交渉及び知財総合支援窓口での相談を通じて、契約の重要性をよく理解されました。また、これまで培ってこられた商品技術が世界に通用し、その技術を権利化できることが分り、自らの技術に自信が持てるようになりました。同社は、更なる技術開発とその権利化を今後とも推進して行かれます。


企業からのメッセージ

 知財総合支援窓口では、事業の置かれている状況を勘案した、知的財産の獲得から活用に至るまでの適確な助言が得られます。また、窓口担当者や様々な専門家の助言を活用することにより、これまで気付かなかった新たな経営視点に気付くことができました。知的財産に関する課題があれば、先ず、知財総合支援窓口に相談されることをお勧めします。

窓口担当者から一言

 高付加価値、高品質の商品を独自技術に拘って国内生産されている数少ない靴下メーカーです。更なる技術開発とその着実な権利化により、高付加価値戦略の継続した実践と海外への事業拡大に繋げられることを期待しております。 (篠田 英穗)

高付加価値商品の開発と知財活用(474.8 KB)

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掲載年月日:2017年6月29日

更新年月日:2019年7月31日

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