窓口支援事例
株式会社ケンコー・サポート
特許海外展開契約・法務

健康器具

企業情報

所在地
山形県天童市
ホームページ URL
http://www.k-sapo.net
設立年
2011年
業 種
健康器具開発製造販売
従業員数
1人
資本金
300万円

企業概要

 当社は、アスリートの運動能力向上に貢献するとともに、世代を問わずに身体の代謝促進をはかり、国民の健康に寄与する各種健康グッズを開発、製造、販売しております。

自社の強み

 当社は、ひとり社長の身軽さで人件費がかかりません。商品開発は模倣ではなく、あくまで特許・意匠の権利化が出来るものに徹しています。当社には優秀な外注先が揃っており、質の高い安全な商品を製造しています。医療関連からスポーツ関連まで幅広い健康関連商品を取り扱っていることに加え、健康志向の高まりもあり、景気に左右されにくく、安定経営が見込まれます。当社は今後も知的財産権を有効に活用し、競合の無い独自の商品開発を目指します。

一押し商品

 「スイングバープロ」(特許第5742436号)で身体の必要部位を固定して行うスイングバーストレッチは、肩こり、頸椎ヘルニア、各種の腰痛とそれに伴う坐骨神経痛などの痛みを軽減させるストレッチです。整形外科において手術を控えたような酷い痛みの状態でも、スイングバーストレッチにより痛みを軽減、日常生活に支障がない状況に戻った方もいらっしゃいます。加えてN大学陸上競技部の100m試走で0,5秒から1秒のタイム短縮結果が得られたなど、アマからプロまで各種アスリートの競技能力を向上する効果の報告もあり、身体の柔軟化により、けがをする選手の減少にも効果が出ています。ゴルフ界では有名一流プロが使用して好評です。身体の柔軟性と代謝を高めて疾病の改善を図り、運動能力の向上が期待できる、家庭に一本常備したい商品です。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社社長は、以前行った特許出願に対する拒絶理由通知への対応を、特許事務所に頼らず自身で手続きしたいとのことで、拒絶理由通知への応答期限まで残り少ない時期に窓口へお見えになったのが窓口活用のきっかけでした。

最初の相談概要

 同社社長の自社応答への熱意と応答期限まで日数が少ないことを考慮し、できる限りの支援を行いました。具体的には、手続補正の禁止事項や補正のポイントをアドバイスし、自社手続きでの意見書・手続補正書の作成を支援いたしました。その後も、登録までの種々の支援をし、特許を取得されました。

その後の相談概要

 その後、大手企業から海外での製造販売を含む特許実施許諾のオファーがあり、その対応について、相談がありました。同大手企業の海外工場への適用を含む「特許権実施許諾契約」について、INPITの海外知的財産プロデューサーや派遣専門家(弁護士)の訪問支援を行い、特許権実施許諾契約の締結に漕ぎつけました。

窓口を活用して変わったところ

 同社は、特許取得を契機に大手企業と特許権実施許諾契約を締結することになり、特許の重要性を再認識されたようです。また、同社は社長お一人で活動しており、設計・製造を外部に委託する方法で、小資本で在庫を持たずに商いを行う典型的な中小企業ですが、いざという時に頼ることができる国の支援機関として、当窓口の各種専門家派遣が有効であると知り得たことで、気軽にご相談頂けるようになったと思います。


企業からのメッセージ

 発明の効果を一番理解しているのは発明者本人ですが、商品化するためには生産コストや、市場の需要を子細にリサーチすることが肝心です。このとき知財総合支援窓口が大きな力になってくれます。窓口担当者には発明について解かり易く丁寧な説明を行うことで適確なアドバイスを得ることが出来ます。

窓口担当者から一言

 本件は、知財制度のあるべき姿を象徴する事案であります。特許取得がきっかけで、大手企業が動き、流通・販売まで巻き込むビジネスとなりました。特許権者は許諾料収入を得、大手企業は製造・販売で儲け、消費者は、健康を求めて購入し、全てのステークホルダーを満足させております。 (髙橋 正知)

健康器具(780.2 KB)

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掲載年月日:2017年8月31日

更新年月日:2022年8月19日

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