窓口支援事例
アーネスト株式会社
意匠商標デザイン

自社商品の知財による保護活動

企業情報

所在地
新潟県三条市
ホームページ URL
https://www.ar-nest.co.jp/
設立年
1981年
業 種
家庭日用品の企画・卸売販売
従業員数
73人
資本金
6,000万円

企業概要

 当社は、一般的なよくある商品とは少し差別化をしたアイデア性の高い調理用品、整理収納用品、洗濯用品などの企画開発・卸売販売をする会社です。2016年の6月で創業35年を迎えました。
 主な販売先は、TVショッピング・インターネットをはじめとする大手通販、全国の生協、全国の有力専門店・百貨店などで、TV、新聞等で紹介され、常に注目を浴びています。

自社の強み

 当社では他社に先駆け、可愛いお弁当を彩るキャラ弁グッズを企画・販売し、No1のシェアを獲得しています。最近では海外販売の他、海外からの引き合いもあります。女性の開発スタッフ陣によるデザインと、それを的確に形にする設計陣の両輪が当社の強みです。
 工場を持たないファブレスメーカーなので、その時々のニーズに合わせた新商品をいち早く企画開発し、国内外の最適な委託先で製造しています。

一押し商品

 2015年発売の「とろける!バターナイフ」は、冷蔵庫から取り出したばかりのバターを細かく筋状に削ぐことができ、そのままトーストの上に薄く塗り広げられます。
 バターケースに入れたバターでも削ぎやすいように普通のバターナイフよりも傾斜のついたハンドル設計になっています。
 バター以外にも、チーズやチョコレートを削いで料理や製菓にご利用いただけます。
 この「とろける!バターナイフ」は意匠権を取得(意匠登録 第1572913号)し、半年で8万本を売り上げたヒット商品となりました。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 金融機関から「取引先である同社を支援して欲しい」との要請があり、訪問し知財に対する課題、取組を確認したことがキッカケとなり、継続的に支援することになりました。

最初の相談概要

 同社より、海外から輸入されている模倣品対策について相談があり、侵害されていることが判明した場合は権利行使を行い、輸入の差し止め請求を行うようアドバイス(意匠・商標権であれば税関に対する申告も有効)しました。また、海外出願の補助金公募開始前に開催する「知財活用セミナー」や各種知財セミナーへの参加についても助言しました。意匠・商標出願についてはご自身での対応を検討していることを聞き、窓口にて出願書類の確認を行うことができるので活用するよう促しました。

その後の相談概要

 同社は、多種多様な商品の企画・販売をしており、出願書類の作成方法、特許情報の検索方法、権利判断、他者からの権利照会対応など多岐にわたる相談があり、支援開始後に出願した意匠80件以上、商標20件以上はすべてご自身での対応を行っています。また、デザイン専門家の派遣を受け、デザインに対する取組などのアドバイスも受け、知財スキルの吸収に意欲的です。

窓口を活用して変わったところ

 窓口の支援によって出願したうち、意匠60件以上、商標20件以上がすでに登録となっており、新商品の開発に際し、積極的に窓口を活用し出願をしています。また、知財担当者を増員し、知財管理体制を強化するとともに、新潟県やINPIT主催の研修会参加など、知的財産のスキルアップにも積極的に取り組んでいます。


企業からのメッセージ

 差別化した商品が中心の為、調査・申請などに関しては年間かなりのコストを掛けざるを得ない状況でした。昨今の景気状況の中でいかに費用を抑え、効率的に進めたいという思いで知財管理の見直しを行いました。自分で出来ることは自分で行おうと、窓口担当の方に事細かく確認や質問をしたところ、俊敏かつ丁寧な対応をして頂きました。僭越ですが、今後も良きパートナーとしてご支援を頂きたいと思っております。

窓口担当者から一言

 多種多様な商品を販売しており、それら商品が国内外の企業に注目され、結果として国外、特に中国等による模倣品となって現れ、対応に苦慮しています。模倣品対策には知的財産権の活用が重要であることを認識されているので、費用面も含め、効果的な知的財産権の取得・活用を窓口としても専門家と連携し支援していきたいと思います。 (比企 修)

自社商品の知財による保護活動(1.3 MB)

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掲載年月日:2017年8月23日

更新年月日:2022年8月10日

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