窓口支援事例
アルテクロス株式会社
特許商標ブランド

知財活動の定着に向けた支援

企業情報

所在地
福島県福島市
ホームページ URL
http://www.alltecloth.co.jp/
設立年
1964年 
業 種
窯業・土石製品製造業
従業員数
50人 
資本金
4,800万円 

企業概要

 当社は、創業以来ガラス繊維を原料とした織物業務を柱として50年以上にわたり主に産業分野で活躍する織物製品を製造してきました。特に主要製品である「ガラス繊維クロス」は、強度、絶縁、耐熱、耐蝕性に優れた特性を有することから、社会のあらゆる分野に使用される製品となっています。

自社の強み

 当社製品は、東京ドームや茨城県立カシマサッカースタジアムなどの国内スタジアムの天井、北京で開催された世界大会のメインスタジアムとなった北京国家体育場(通称:鳥の巣)の天井にも採用されるなど、国際的にもその品質が評価されており幅5mにも及ぶワイドクロスを製造できるのは、ガラス繊維の世界では数社のみであります。

一押し商品

 自社開発で特に注力したのが、さまざまな繊維に樹脂コーティングした糸を、自在な織り方で製織りしたコーティング繊維です。
 糸は2色コーティングも可能であり、壁材や床材等の建築用資材以外にも多種多様な用途に展開が可能な製品となっています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、大手メーカー1社に依存した下請け業態からの脱却を目指し、初めて取り組んだ自社オリジナル製品開発の成果を知的財産権で保護できるかどうかについて問合せをいただいたのが知財総合支援窓口活用のきっかけとなりました。

最初の相談概要

 知財に関する理解を深めていただくため、知的財産権制度、知的財産権による開発成果の保護や活用方法、開発型企業における知財活動の重要性について説明を行いました。同社が新たに打ち立てた経営方針「表へ出る経営」の実現に向け、自社の知財を「見える化」し経営において戦略的に活用していくこと、それに伴う社内の仕組みや体制を構築していくことについて提案し意思を共有しました。

その後の相談概要

 知財活動の実践・定着に向け、専門家や中小企業支援機関等と連携しながら企業が主体となった取組に対する助言と支援を行いました。
・弁理士との連携による自社開発技術/ブランド名の保護の権利化支援
・産学官連携による自社および自社製品のブランド化/販路開拓支援
・弁理士との連携による知財情報等の有効活用支援
・公益財団法人福島県産業振興センター技術支援部(通称:テクノ・コム)との連携による社内体制/外部サポート体制の構築支援

窓口を活用して変わったところ

 意識的に知財活動に取り組んできたことで、対外的に開発型企業としての認知度が上がり、顧客からの製品や会社に対する評価や信用が向上してきていることを実感しております。また、開発部門においては、開発の目的や社員一人一人の役割が明確になったことで開発意欲が湧き、営業部門においては自社の強みを再認識することで自信と意欲を持って新規顧客の開拓に向けて取り組めるようになるなど、内部的な変化も見られるようになりました。


企業からのメッセージ

 窓口の支援を通じ知財活動の重要性と具体的な取り組み方を学ぶことができました。また、行政、専門家、中小企業支援機関による多面的なサポート体制や人的ネットワークを構築することができました。現在では様々な外部関係者の方々の出入りも増え、会社内の雰囲気が変わりました。是非、皆様も知財総合支援窓口を活用されてみてはいかがでしょうか。

窓口担当者から一言

 「人」が中心の元気あるものづくり企業です。今後も社長様を中心に社員の皆様が一丸となり、自社の強みを最大限に活かした新商品の開発に取り組んで頂きたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。 (金澤 延人)

知財活動の定着に向けた支援(300.5 KB)

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掲載年月日:2017年8月 7日

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