窓口支援事例
みなみ水産 
意匠商標デザイン

水産加工品の権利化

企業情報

所在地
鹿児島県垂水市
ホームページ URL
http://www.minamisuisan.trmz.jp
設立年
2013年
業 種
製造業
従業員数
4人
資本金
-

企業概要

 当社は2013年、鹿児島県垂水市の桜島近海でカンパチの養殖を営む株式会社垂水南の収益向上を目的として立ち上げ、カンパチを利用した商品化を進めて参りました。
 当初は、ネット販売を中心にカンパチの味噌漬けを販売しておりましたが、2016年より東京での展示会・販売会等を契機に新商品を投入致しました。また、地元垂水市には販売店の開設も予定しており、地域に密着した動きを活発化させております。今後も地元のカンパチを用いた商品化をさらに進めて参ります。

自社の強み

 鹿児島県大隅半島の山々からの清流が流れ込む桜島近海で、ベテランの漁師が育てたカンパチを用い、自社の秘伝の味付けをした商品群は、カンパチを知り尽くした当社にしか生み出せない強みです。
 また、ネット販売の機能を活かしつつ、販売店での展開により地域に密着した活動やふれあいを通して、新しい商品を開発できることも当社の強みです。

一押し商品

 カンパチの切り身を昆布で包んだ商品「カンパチ三角昆布巻」を開発し、2016年11月に東京での展示販売会に出品致しました。本商品は、地元垂水のカンパチを北海道産の昆布で巻き、秘伝のタレで味付けしています。野菜入りの商品には、国内産の野菜を使用して味付けしており、いずれも当社の一押し商品です(意匠登録出願中)。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、カンパチの養殖を手掛けられている株式会社垂水南の将来の展開のために、安定したカンパチの需要が得られる一助になればとの想いから商品化を考えられていました。知財総合支援窓口に相談されたときには、既に、鹿児島県よろず支援拠点から支援を受けられていたところ、知的財産権を取得した方が良いとのアドバイスを受け、知財総合支援窓口に来訪されました。

最初の相談概要

 最初に相談を受けたとき、既に商品化の計画が進んでいたため、知的財産権全般について説明するとともに、商品の態様から、モノとしての権利化を図ることが望ましいことを伝え、専門家(弁理士)とも相談の上、まずは意匠権として権利化を図り、その後、デザインとの兼ねあわせで商標を検討されると良いことを伝え、支援を開始しました。

その後の相談概要

 意匠権として権利化を図る上で、製品の概要、生産性、優れた点等をヒヤリングし、紙で模型を作成する等して、出願内容の検討を重ねて意匠登録出願に至りました。その後、ブランド化に向けて方向性の検討についても支援しているところです。

窓口を活用して変わったところ

 知的財産権に対する認識が深まり、商品を公開してしまう前に出願手続きを終えることが肝要だということを学んで頂きました。商品の開発と販売がこれからも継続して行われるかと思いますが、販売前の開発段階から知的財産の権利化を念頭に置いて頂ける様になられたと思います。


企業からのメッセージ

 知的財産権というおどろおどろしい内容に一歩踏み出したものの、何も分からず不安で一杯でした。懇切丁寧に教えてくださり、一歩ずつ前に進むことが出来ました。弁理士にも一生懸命検討いただけたことは有り難いことでした。今後のブランド化に向けて自信に繋がりました。

窓口担当者から一言

 知的財産という馴染みの無い言葉に、一瞬身が引ける方も多いかと思いますが、みなみ水産の代表は、一歩ずつ怯むこと無く進まれました。時々、顔色を伺うと不安そうな様子は見えましたが、時間を掛けて繰り返し相談を重ねることで、段々と自信を持たれました。まずは知財窓口に相談をして頂くことが大切です。 (岸野 敏和)

水産加工品の権利化(206.7 KB)

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掲載年月日:2017年8月22日

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