当社は製紙・化学・電気・製鉄のプラント機械・機器の整備・修理及び設備改善を行っている企業であり、的確なメンテナンスサービスを行い、長年のノウハウとバックデータにより、お客様の様々なご要望や懸案事項を解決に導いています。
私たちの想いを、社名である頭文字のM(まじめに)、K(こつこつ)、T(ていねいに)に込めて企業活動しています。
1.異能集団であること。
社員は各業界から集まっており、各人に独自の技術、スキル、経験を持っています。その中から案件毎に最適な人員を業務に充て、お客様のご要望に合う施工を行います。
2.顧客目線であること
お客様の「わがまま」をしっかり受け止め、各種メーカー機器の整備、改善で培った経験を元に、ご要望に沿う提案をし、双方合意の元で施工する事でお客様のトータルコストダウンに寄与します。
3.お客様の心に残る業務を行うこと
当社流儀3則(安全・礼節・3S)を遵守する事で、お客様に信頼、安心感を届けます。
各種プラント設備の当社のメンテナンスとエンジニアリングこそが一押し商品ですが、その中で、当社はベテラン職人の技を具現化した冶具の商品化を進めています。
この冶具を使用することによって、より安全でより安定した作業の実現、ひいては人手不足の解消等につなげています。
一例を上げれば回転機構の芯出し冶具や潰れたボルトを回すための特殊レンチ(特許6398923)などです。
同社は、新しい機械を発明したため、その権利化に関する相談ができる機関をインターネットで調べていたところ、当知財総合支援窓口を探し当てたようです。
その発明案件はボルトの錆取りの機械で、はじめに特許制度の説明や先行技術調査の支援、出願書類の作成方法の説明を行いました。その中で、メンテナンス作業で効率アップにつながるアイデアがあるものの、ノウハウにするのか、特許出願するのか今一つ悩まれている様子でした。
その後、回転機器の芯出し用の冶具と、潰れたボルトを回すための特殊レンチの発明に関して相談がありました。商品化も考えているとの事で、特許出願に軸足を移されたのだと理解しました。そこで、これらの特許出願及び中間処理を含めて支援した結果、芯出し冶具は特許5974318を、特殊レンチは特許6398923をそれぞれ取得しました。
また、商品化のために補助金の説明もし、その後補助金も得て、今は自社の実験評価設備などを保有するまでになっています。
自社で特許出願書類を整え、拒絶理由通知への対応も行い、審査官との面接も行い、これが特許になった事で一連の流れは体得されたように思います。従って、今は社内に特許出願しようとする機運があり、その相談も受けています。
当社のように設立間もない企業にあっては、事業活動する中で、知的財産面で手薄い部分を補うことが大切です。その点で、この知財総合支援窓口は効果的で役立っていると思います。
初めて同社を訪問したとき、このような企業の存在があって大企業の工場設備は動くのだとの印象を持ち、まさに縁の下の力持ちと思いました。
同社の主要事業であるメンテナンス&エンジニアリングサービスは、安全をベースに作業効率向上を考えていけば、このような冶具関係の発明・開発に繋がっていき、主要事業に相乗して、中核事業に発展するものと信じています。
(津村 信二郎)
商品化することでノウハウより特許出願を選択(275.1 KB)
掲載年月日:2017年8月23日
更新年月日:2022年8月 3日