窓口支援事例
株式会社ユニポイント
特許

筆記具の中綿構造についての特許取得の支援

企業情報

所在地
大分県中津市
ホームページ URL
http://www.unipoint-jp.com/index.html
設立年
1963年
業 種
インキ吸蔵体の製造
従業員数
25人
資本金
2,500万円

企業概要

 当社は、昭和38年創業以来、一貫してマーキングペン、サインペン等の重要部材であるインキ吸蔵体の開発、製造を主とした事業を行っております。
 当社製品は①マーキングペン用インキ吸蔵体、②化粧品用吸蔵体、③医療用吸蔵体、④工業用溶液の濾過体及び吸蔵体として使用されており、常に安定した品質で高い評価を得ています。
 大手文具メーカーへの納入を行っており、国内有数のシェアを占める企業の1つとなっております。

自社の強み

 50年以上にわたり、インキ吸蔵体の繊維束の特性を制御する技術を蓄積しております。また、安定した成型技術により幅広い用途に対応しており、お客様の様々な要望に対応できる体制を整えております。自社開発技術を、特許取得しており、知財で保護することにより、社員のモチベーションの向上にもつながっております。社員が、日々改善や改良を行っており、活気のある職場となっています。

一押し商品

 大手文具メーカーで採用されておりますマーキングペン、サインペンに用いるインキ吸蔵体です。当社独自の技術により、インキの浸透性の均質化を図り、筆記線がかすれることがなく、インキが垂れたりすることを防止でき、高い信頼と評価を得ています。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 筆記具のインキ吸蔵体の技術課題を解決する新たな構造を開発したため、権利化したいと窓口に直接、相談があり、特許等の権利化の可能性について支援をしたことが契機となって、専門家等も活用しながら継続して支援しています。

最初の相談概要

 同社が開発している、サインペンなどの重要部材であるインキ吸蔵体の構造について、発明提案書を基にヒヤリングを実施し、権利化すべき範囲の検討を行ったほか、特許出願を念頭に机上実験を進めて、理論の補強を行うことを助言しました。また、当該技術を筆記具だけでなく、水平展開して別の用途に応用できないかの検討、研究を進めることを助言しました。

その後の相談概要

 技術課題の解決策について、最適な権利範囲を選択するに当たって知財専門家(弁理士)による支援を実施しました。ディスカッションを通じて、さまざまな角度からアイデアを出し合うことで、新たな技術の開発にもつながりました。現在は、特許出願に向けての基本方針が固まり、試作、評価をすすめているところです。

窓口を活用して変わったところ

 同社は、これまでは、社員の中では当たり前のことに思えていた技術を、知財という位置づけで意識するようになりました。経営者を中心に積極的にアイデアが出されるようになり、発明の創出の風土が出来てきました。知財が、自らの事業を守るためだけでなく、顧客への安心保障になっていることを十分認識された上で、事業活動を展開されるようになりました。また、秘密管理や契約の重要性についても認識を高めています。


企業からのメッセージ

 知財総合支援窓口は、開発した技術や商品の権利確保に向けた支援に留まらず、知財戦略、社員の知財教育等、様々な支援を受けることができます。弁理士や弁護士などの専門家の相談も受けられますので、知財に関して少しでも疑問に思うことがありましたら、知財総合支援窓口に相談され、活用されることをお勧めします。

窓口担当者から一言

 今回の相談は、私たちが日々使用しているサインペンに用いられているインキ吸蔵体の技術に関するものでした。特殊な分野の開発技術に属する特許出願の相談であり、この分野に詳しい専門家とともに、出願に向けての支援を行いました。知的財産に関する意識を高められ、今後、知的財産を事業に活用されることと思います。 (藤本 秀次)

筆記具の中綿構造についての特許取得の支援(214.1 KB)

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掲載年月日:2017年8月24日

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