当所は、人々の暮らしと心を支えるアイデア商品の開発を通して、超高齢社会での社会福祉に貢献することを理念としています。
また、高齢者・障害および後遺症を抱える方に、安心して笑顔で暮らせるための、生活支援アイデア商品を提供し、人々の健康寿命(認知症および身体機能維持等の対策)を伸ばすことを使命としています。
前述の理念および使命を達成すべく、日々の生活での運動機能と心を支援するアイデア商品の開発・製造・卸及びネット販売を行っています。
代表者自らの職歴・ボランティア経験・介護経験などから多くのヒントを得、これら実践を通しての発想を基に、アイデア商品開発を行っており、常に時代のニーズに合ったアイデア商品の提供が強みです。
アイデア商品は、実用新案登録および商標登録を済ませ、当社独自の商品として、顧客ニーズに合った販売店への卸しとネットでの販売をしています。
また、他企業等との連携により、より多くの人々に使っていただける仕組み造りを進めています。
いくつかの商品の中で、特にマグネット留め具付ワンタッチスカーフ「ワンタッチーフ」(商標登録第5828907号)はシニアの女性に好評です。
スカーフの両端近くに、マグネットや金具が付いているもので、簡単で便利に着脱でき、まるでスカーフを結んでいるかのように見え、結び目の緩みも気にならないので、気軽に首元のお洒落を楽しめます。
また、高齢者・障害および後遺症を抱える方の他にも、性別や年齢を問わず、制服やユニフォームなど、さまざまな人や場面で利用できるユニバーサルデザインです。
アイデア商品の開発・製造・卸に当たり、商品を知的財産権にて保護しておかないとすぐに真似されてしまうと考え、特許庁に相談したところ、知財総合支援窓口にて各種相談および支援が受けられるとの説明を受けたことによります。
アイデア商品の一つであるマグネット留め具付ワンタッチスカーフを持参され、商標および実用新案の出願についての相談でした。
商標および実用新案の概要を説明するとともに、先行商標や先行技術の調査方法・出願書類の書き方・出願方法について説明しました。自ら出願書類を作成されるとのことでしたので、出願の支援を行うこととしました。
何度かの相談を経て、商標と実用新案の出願書類を完成させ、出願、中間手続きから権利取得までの支援を行ったほか、新たなアイデア商品についても、商標と実用新案にて保護すべく支援を行いました。
また、契約・売り込み・業界等の相談・創業支援等についてもアドバイスしました。
知財総合支援窓口を有効に活用することで、知的財産関連の知識も増え、安心して新たな商品開発や、販路開拓等のための活動を進めていらっしゃいます。
具体的には、東京都指定無形文化財「村山大島紬」を利用した商品開発を開始されるなど、事業展開にも積極的に取り組まれており、新たなアイデア商品の開発にも着手されているとのことです。
知財総合支援窓口の、いつでも気軽に相談できる点や、窓口を活用して自ら出願から権利化までの手続きができる点、また、権利化以外のことについても支援が受けられる点は、中小企業等にとって大変に心強いことです。是非、できるだけ早い時期から、窓口を活用されることをお勧めします。
代表者は、常に積極的・行動的であり、様々な交流会や勉強会にも参加されるなど、チャレンジ精神も大変に旺盛な方です。そのようなやる気があってこそ、支援のし甲斐もありますし、より良い製品が生まれてくるものと思います。
窓口担当者として、今後とも可能な限り支援を行っていきます。
(石橋 正純)
商品の展開に知的財産権を有効活用(697.0 KB)
掲載年月日:2017年9月 5日
更新年月日:2022年7月26日