『多くのみなさまに私たちのまごころをお届けしたい』
当社は、製パン・製菓用フィリングや惣菜製品などを製造販売する食品メーカーです。パンを愛し、手づくりする焼きたてベーカリーのパートナーとして、厳しいこだわりに応える製品とノウハウを開発し、お届けしています。
私たちは、「焼きたてベーカリーとの<共創>」をテーマに掲げ、パンの美味しさと喜び、感動を広げる一歩先行くタナカフーズの<ネクスト・クオリティ>を創造し続けます。
『おいしさを追求して半世紀』
タナカの原点は、戦後の大阪の街です。
まだ食糧不足が続くなか、安心しておいしい物を食べていただくことをモットーに、半世紀以上に渡っておいしさを追求してきました。
時代とともに多様化する食のニーズを常に先取りする開発力は、多くのヒット商品を生み出し、高い評価を得、食品メーカーとして名実ともに大きく躍進してきました。
開発された商品は、試作品の段階から数多くのテストが繰り返されます。これは、市場のトレンドを踏まえる事はもちろん、実際の使い勝手の良さといった実用性など、お客様目線で商品を見直すことが大切であると考えるからです。そうしたノウハウから生み出されたヒット商品のひとつが、パン生地にクリームの層をマーブル状に焼き上げる職人技術の量産化に、世界で初めて成功した主力商品のフラワーシートです。今ではベーカリーになくてはならない必須アイテムとなっています。
同社は開発中の製品の特許・商標出願について、特許事務所に依頼していますが、セカンドオピニオンとして活用したいという事で知財総合支援窓口に相談があったのが本支援活用のきっかけです。
特許や商標などの知財制度説明や先行調査手順など、基本的な内容についてアドバイスしました。
同社のセカンドオピニオンとしてのご希望に応えるために、弁理士同伴の訪問支援を行いました。その後、蓄積されたノウハウや開発データに対する秘密管理を懸念され、営業秘密の支援のため知財戦略アドバイザーや法律的観点から弁護士などと連携して支援を行いました。
同社は、もともと知財の重要性を理解されていましたが、特に営業秘密について社内規定や運用面で充実を図りたいと希望されていました。長年培ってきた開発技術やノウハウの流失を防ぐことが経営力強化の一つであるとの認識のもと、経営力強化の一翼に、本支援を活用されています。
当社では知的財産管理業務を専門的に行うスタッフがおらず、兼任で行っているため本業務に時間を割けないのが実情です。当社の重要な技術力やノウハウが流出しないよう営業秘密管理を徹底する事が重要であると考え、知財総合支援窓口を通じて知財戦略アドバイザーや弁護士の方に相談をし、情報提供をして頂きました。今後も知財総合窓口を有効活用したいと思います。
同社から、特許や営業秘密の相談を受けたとき、相談者の事業戦略に沿って経営貢献ができる支援を検討しました。特に営業秘密は相談企業の経営に多大な影響を与えると判断し、マクロ的な観点からは知財戦略アドバイザー、ミクロ的な観点からは弁護士の活用により、経営に貢献する支援を行うことが出来ました。 (上村 孝二)
知財を活用した事業展開について(148.9 KB)
掲載年月日:2017年9月13日