当社は、昭和22年に和歌山県御坊市で創業しました。その歴史は球1個の取替え、水道の水漏れ修理に始まります。以来、私達は「技術で奉仕」を基本理念に人々の生活をより豊かにしたいと強く願い、技術力を高めて来ました。現在は、官公庁及び電力会社等を主な顧客とし、近畿圏内を中心に電気工事・電力工事・電気通信工事・管工事・機械器具設置工事等を展開しております。
また、平成26年にはミャンマー連邦共和国にヤンゴン支店を設置しました。同国では、電力供給が安定せず、無電化地域が多数あります。当社はそうした無電化地域に太陽光発電等の自然エネルギーを利用し、電気を灯す事業も展開しております。
当社は、永年の事業展開により、多数の施工実績を有しております。元請での受注率が高く、道路照明設備・トンネル照明設備・太陽光発電設備・風力発電設備・小水力発電設備等の電気工事、発変電所における変電・制御等の電力工事、トンネル非常警報設備・CCTV設備等の電気通信工事、自家発電設備・揚排水ポンプ設備等の機械器具設置工事、給排水衛生設備・空調設備等の管工事を含む総合設備工事企業として成長して参りました。永年に渡って培った技術力により、近年は顧客より優良工事の表彰等を頂く事も多くなっております。
当社は、前述の各種設備に係る工事を多数手掛けております。環境配慮型商品である太陽光発電設備・風力発電設備・小水力発電設備に係る施工実績も官民問わず多数あります。
また、平成15年にISO9001、平成17年に14001の認証を取得し、品質向上及び環境保全に努めております。
平成29年をもって創業70周年を迎えており、今後もお客様にご満足頂ける施工を提供出来るよう、日々技術力の向上に努めて参ります。
同社は創業70年を迎えるにあたり、社名の商標を新規なデザイン商標に変えようと検討されていました。今までの商標は登録せずに長年使用し続けて特に問題は生じなかったそうですが、新規な商標を使用することで他者の知的財産権に対して問題となることは避けたいと考えられました。このような想いから知財総合支援窓口の存在を知り、相談されることになりました。
海外でも通用する商標を検討しているとのことで、従来の文字ではなく図形商標のデザインが社内で決まった段階でした。商標制度の概要を説明したうえで、登録せず商標を使用することのリスクを説明しました。出願する前に商標調査を行うことを勧め、図形商標の調査方法についてアドバイスしました。また図形商標であるため、著作権の概要説明も行いました。
同社内で図形商標を調査され、同じ役務の分野で似ていると懸念される商標が見つかったため、地域の支援機関と連携し開設している臨時窓口を利用し、知財専門家(弁理士)のアドバイスを得ることとしました。登録の可能性はあると思われましたが、使用開始予定も近づいているため、当初の図形商標と登録可能性を高めた類似の図形商標の2つを準備して、同時に出願する方法もあることを伝えました。
問い合わせの電話を受けた頃は、知的財産に関する話題が世間で取り上げられており、同社のご担当者もこれを知って気にされたことがきっかけでした。商標制度をはじめとする知的財産制度の重要性を理解して頂き、商品だけでなく役務(サービス)でも登録商標が有用であると認識して頂けました。
商標制度の概要や商標登録をする為の手続き等について、何も分からない状態で相談に乗って頂きました。それらの概略をご説明頂くと共に、弁理士による相談会開催の情報提供及びその弁理士との引き合わせのセッティングもして頂けました。気軽に相談が出来て、有益なアドバイスと情報を提供して下さる窓口ですので、きっと良いサポーターになって頂けると思います。
会社の更なる発展をイメージした商標が登録できたことにより、会社のブランドイメージがより明確になると思われます。今回の商標登録をきっかけに同社の知財マインドが向上し、海外での商標権利化や他の知的財産の出願検討につながっていくことを期待しています。 (石田 隆司)
商標出願の相談(586.8 KB)
掲載年月日:2017年10月18日
更新年月日:2020年2月19日