窓口支援事例
有限会社土井茂商店
商標

商標権取得支援とその後の販促活動支援について

企業情報

所在地
和歌山県和歌山市
ホームページ URL
http://store.doishige.com/
設立年
1973年
業 種
卸・小売業
従業員数
7人
資本金
1000万円

企業概要

 当社は設立以来、水産物卸業を営んでおります。最近は水産加工会社及び直営店を作り、個人顧客ニーズ・情報の収集を行い、新商品を開発・販売し、将来の主力商品作りを手掛けています。
 また、和歌山の新鮮な魚、和歌山勝浦のマグロも取り扱っております。その他に紀淡海峡、紀伊水道で水揚げされた鮮度の良い魚を和歌山の梅酢を入れた塩水に漬け込み、一夜干しした開きも手掛けています。2016年2月からギフト用品とし、セットにして販売しています。

自社の強み

 60有余年の長き間、水産物卸売業として活動を行って来た立場から、各製造業者それぞれの良いところと悪いところをつぶさに見てきた経験があります。水産物、加工水産物の良さが判り、それを自社の加工水産物の製造に活用できること、また他の製造業者とタイアップして他社の持ち味を活かした形で、さらにより良い新たな加工水産物商品を生み出せるところが、一番の強みであると考えております。

一押し商品

 和歌山近海(紀伊水道、紀淡海峡周辺)で採れた旬の魚を仕入れ、それを紀州みなべ町の梅酢を含む食塩水に漬け込み加工処理した干し物が、当社の一押し商品です。他府県への贈り物、また故郷の土産物として紀州和歌山を直感的にイメージできる干し物を目指しております。安全・安心・高品質を目指すものであり、高価ではありますが、必ず満足して頂ける一品となっております。お刺身にできる魚を干し物として対応しております。高品質商品を示すものとして、特許等取得活用支援事業で支援頂き取得できた登録商標(登録5858425)を活用しております。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 相談者とお付き合いのあった和歌山商工会議所に問い合わせを頂いたことから、総合支援窓口の紹介を頂けたと聞いております。知的財産権取得経験がまったく無い状態から始められたわけですが、新たな事業商品の開発・販売を念頭に事業対応しておられる中、商標取得、手続き対応も同時に検討頂けたと考えております。

最初の相談概要

 商品パッケージに関する意匠を取得したいとの最初の申し出ではありましたが、ヒアリングする中で相談者が真にお求めになっているものは、自己の商品を表すロゴマークの権利化であることを説明し、商標制度について紹介させて頂きました。近隣企業の取得例などを参考に、商標についてイメージして頂く基本的な事項から支援を進めさせて頂きました。

その後の相談概要

 デザイナーに依頼されてロゴマークを作成された後、商標出願を行い、権利取得までご自身で手続きされました。今は大手デパートに納入する商品に自己を表すロゴマークとして包装内に同封して対応されておられます。事業活動を再確認頂くために、よろず支援拠点を当方と相談者で訪問し、拡販活動を強化すべく、ふるさと納税返礼品登録を行い、特産品としての品質アピールにつとめておられます。また今後は県産品(プレミア和歌山)としての登録を行っていく予定です。

窓口を活用して変わったところ

 権利取得を基本から検討し、その結果として得られた権利を積極的に活用しようとする行動が確認できているかと思います。当方と相談者で訪問したよろず支援拠点における指導内容も活用を検討頂いて、より良い事業活動につなげて頂くことを期待しております。販売促進活動を活発化させる中で、取得した商標権の意義が増し、有効な産業財産権活用につながるものと考えております。


企業からのメッセージ

 商標の考え方の理解、商標登録に向けて検討事項の内容把握、商品拡販活動へのアクション、効率的な事業活動を考えることは、私共中小企業にとってとてもハードルが高いものかと理解しております。これらの事柄に対し、懇切丁寧に教えて頂き、結果として色々な事案に安心して取り組んで行くことが出来たものと考えております。知的財産を始めとするこのような事項でお困りの方がおられれば、是非とも知財総合支援窓口を訪ねてみてください。

窓口担当者から一言

 安全・安心・高品質のものを扱っており、自己を表すために商標を使い続けることが今後重要かと思えます。大手デパートに納入する商品には支援させて頂いた図形商標を使用しているとのことを聞いております。良いものを市場に供給し、その努力が次の販売につながる事業活動を継続して頂ければと考えております。 (湯川 正晃)

商標権取得支援とその後の販促活動支援について(388.9 KB)

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掲載年月日:2017年10月 4日

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