窓口支援事例
大橋メリヤス
商標著作権

新商品の販売における知財活用

企業情報

所在地
群馬県桐生市
ホームページ URL
http://amiza.net
設立年
1968年
業 種
製造業
従業員数
2名
資本金
-

企業概要

 当社は、織物の町桐生で、昭和43年よりニット製品を製造・販売しております。ドイツ、ストール社製リューム編機を使って、メリヤスのベビー服、婦人服を一貫生産してきました。最近では、富岡製糸工場が世界遺産に登録された記念に、生糸と絹糸を使った繭玉ストールや繭玉コサージュ等を製造・販売しております。

自社の強み

 当社は、長年シルクの表情変化を研究し、柔らかいだけのシルクから芭蕉布のようなハリ、コシ、ツヤをニット組成で表現することにより、上質感・清涼感を生み出しました。また、40年以上前のドイツ製編機を駆使し、ゆっくり編むことによりできる柔らかく凹凸感が綺麗に出るガーター編も得意としております。

一押し商品

 当社は、名画マフラー(商標登録第5929418号)を商品化しました。これは、前述の編機を使い、名画に描かれている色合いを、職人の発想と技を使ってマフラーとして編み上げたものです。これは、まるで画家が、パレットで色を調合するかのように、複数の色違いの糸を撚りながら一本にし、ゆっくり編むことにより、油絵のような筆タッチの布が編み上がるのです。
 この商品は、東京の老舗デパートや鉄道会社の商品パンフレットに掲載されることになりました。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、新商品として名画をイメージしたマフラーの製造・販売を計画していました。そこで、同社は、桐生商工会議所の紹介により、著作権と商標登録出願について知財総合支援窓口に相談に来所されたのがきっかけでした。

最初の相談概要

 名画をイメージしたマフラーの製造・販売に際し、包装紙に名画を付することについて著作権上の問題がないか、また、当該「名画マフラー」について、商標権を取得したいとのことでした。そのため、窓口担当者および専門家(弁理士)より、付する名画の著作権存続の有無に関する助言や、出願手続きについて支援しました。

その後の相談概要

 ご相談内容への継続支援により、同社は商標登録出願を行い、商標権を取得することが出来ました。
 また、当該商品の有望な取引先数社と商談が進む中、当該取引先より「著作権上の問題がないことを書面で提出して欲しい」との依頼があったことから、当窓口の専門家により、その対応方法を支援しました。

窓口を活用して変わったところ

 知的財産に関する意識がさらに向上し、新たな課題に直面した場合は、すぐに当窓口にご相談いただけるようになりました。また、出願方法に関しても知識を得て頂けたものと思います。


企業からのメッセージ

 新商品の開発や販売に際して、知的財産に関する課題がある場合は、是非、知財総合支援窓口へ相談してみて下さい。相談は無料ですし、弁理士・弁護士・中小企業診断士等の専門家のアドバイスを受けることが出来ます。また、セカンドオピニオンとしても活用出来ると思います。

窓口担当者から一言

 著作権に関する疑問解消および商標権の取得支援により、事業推進の一助になれたものと思います。今後も当窓口の機能を最大限活用し、同社の知的財産保護についてお手伝いしていきます。 (五十嵐 雅夫)

新商品の販売における知財活用(218.6 KB)

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掲載年月日:2017年10月24日

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