窓口支援事例
株式会社メデック
特許

特許権を使用した商品展開

企業情報

所在地
新潟県長岡市
ホームページ URL
http://www.medech.co.jp/
設立年
1992年
業 種
製造業
従業員数
30人
資本金
1,000万円

企業概要

 当社は、機械設計、電気設計、部品加工、機械組立・調整、機体配線等の事業を行っております。生産ラインにおける省力化・無人化を求めるお客様のニーズに合わせ、オーダーメイドの自動化設備を、高度な技術と実績を基に、設計・開発・製造・販売しております。
 また、自社開発した「ベルヌーイ流撹拌体」技術(特許6169207号)を応用したオリジナル攪拌機を製造販売しています。

自社の強み

 当社は600種を超える設計開発の実績を柱に、お客様のニーズにあわせ、ライン設置及びメンテナンス等の技術を提供しています。
各種省力化・自動機・産業用ロボット・超精密機械等の開発設計から組立調整までを得意としています。
 また、当社は創造に最大の価値を置き、独自性の高い技術による高機能・高付加価値製品を、熱意と誠意をもって開発し、ご提供致します。

一押し商品

 「ベルヌーイ流撹拌体BEAG(ビーグ)」(特許第6169207号)は、沈殿物を吸い上げ、浮遊物を吸い込み、寄せて合わせて水平方向に吐出して、乱流に近い精密に均一な攪拌を実現します。無駄な旋回流が小さいために空気を巻き込みにくく、液面は静かで波打ちません。単純な形状のため液切れや洗浄性も良く、破損や摩耗、コンタミ(異物混入)のリスクも少ない攪拌子です。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 展示会の同社展示ブースに窓口支援担当者が訪問し、知財総合支援窓口を紹介するとともに、展示されていた攪拌装置の商品名について商標権調査並びに商標登録出願を勧めたことがきっかけとなり、知財の重要性を認識され、攪拌装置の特許権取得をお考えになりました。

最初の相談概要

 同社担当者は以前からハンドミキサー等の小型攪拌機の開発に携わっていましたが、最近は大型化へのニーズもあり、また従来の機構では対応できないことが判明し、新機構の開発が望まれていました。
 そのような中で、より簡単な構成で、汎用性の高い機構を発明したので特許出願したいと連絡があり、窓口では先行技術文献との相違点の検討、特許明細書の作成方法を助言するとともに、明細書の骨子については当窓口の専門家(弁理士)の助言を受けるようご案内しました。

その後の相談概要

 弁理士と共に出願を支援しました。具体的には、出願後に新規事項の追加はできないため、現段階で考えられる関連技術もすべて記載するよう助言しました。また、複数の請求項を記載することにより、拒絶理由通知を受けた際、どの請求項に進歩性があるか判断の目安となると助言するとともに、早期に権利化を図る場合は、早期審査制度を活用するよう助言しました。

窓口を活用して変わったところ

 特許権を取得したことにより、特許権の重要性を認識したことは勿論、各種展示会を活用し、特許権を活用した「未来の攪拌装置」を謳い文句に、積極的に商品の拡販活動を行っています。また、知的財産に関する知識の習得にも積極的で、新たな発明が生まれることを期待しています。


企業からのメッセージ

 誰にでも造れる単純な形状で、誰にもできなかった精密な均一攪拌をもたらす発明は、特許の取得が無ければ、初めから慈善事業となってしまいます。いずれ世界に広める為にも知財総合支援窓口の活用は、とても重要なプロセスとわかりました。
 しかも当社は、支援窓口から権利取得をアドバイスされてから発明したという希なケースです。出会いと支援を賜りました事を、心から感謝しています。
※令和元年度に、同社の特許「ベルヌーイ流撹拌体」は、地方発明表彰 特別賞 関東経済産業局長賞を受賞しました。また、2022年7月現在、さらに特許1件と意匠6件を取得、2件の特許を出願中です。

窓口担当者から一言

 同社の開発した「ベルヌーイ流撹拌体」は、展示会に出展した際は注目を浴び、その後は見積もり(設計)、受注品の手配、出張デモの要請が多く寄せられ、嬉しい悲鳴を上げている状態と聞いています。窓口としても売上げ拡大に繋がるよう後押しするとともに、新規出願等で今後とも継続して支援していきたいと思います。 (比企 修)

特許権を使用した商品展開(1.7 MB)

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掲載年月日:2017年12月27日

更新年月日:2022年8月10日

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