従業員の作業負担軽減の機械を開発し業界にも普及

企業情報

所在地

千葉県鎌ヶ谷市

ホームページ URL

http://www.emusuto.co.jp

設立年

2012年

業 種

建設業

従業員数

24人

資本金

500万円

企業概要

　当社は、平成24年10月に路面切削機を保有するミツワ建設工業株式会社の関連会社として設立し、主要事業として国道・県道・高速道路・空港における新道路の敷設工事や、傷んだ道路の舗装工事等を行っております。また、道路以外にも民間の構内の舗装、コンビニエンスストアの駐車場の舗装等の実績もあります。
　営業エリアは千葉県、東京都で、得意先である道路舗装大手から仕事を受注し、そのほとんどが公共事業です。
　建設業の人手不足、高齢化が言われている中、社会資本の整備に携わることにより、社会に貢献できる存在価値のある企業を目指しています。

自社の強み

　仕事に必要な資格取得にかかる費用を全額会社で負担し、技術力の向上に力を入れています。また、仕事で使う古くなった車を新しくする等働きやすい職場作りをし、福利厚生、待遇面を良くしているので社員の定着率が高いです。その結果、全社で意思疎通を図ることができ、会社の方針を全ての社員が周知することにより、より安全で質の高い施工をすることができます。
　また、路面切削機を保有する関連会社があることにより、舗装修繕工事を一貫して自社で施工できるため、効率よく施工することができるところが当社の強みです。

一押し商品

　舗装工事において、振動プレートの底部にアスファルト混合物が付着するのを防ぐため、作業しながら軽油を塗布する必要があり、4リットルのベットボトルに軽油を入れ、それを持って移動しなければなりませんでした。
　そこで、振動プレートを扱う作業者の負担を軽減するために、振動プレートの前方で軽油を噴射する｢ふんむくん｣を開発しました。作業を楽にするだけでなく、ペットボトルが倒れて軽油がこぼれたり、軽油が出すぎて周りに飛び散って汚したりすることがなくなり、環境にも良い製品です。
　まずは建設機械レンタル会社を通じて商品を提供してまいりたいと考えています。

知財総合支援窓口活用の概要（記：窓口担当者）

窓口活用のきっかけ

　同社は、当窓口のホームページをご覧になり、「従業員が使用している振動プレートを改良したので発明相談をして欲しい」と来訪されました。

最初の相談概要

　同社は舗装工事において、従業員が振動プレートを使うにあたり、特に夏場の従業員の作業の負担を考え、「振動プレートに軽油噴射機能を付けたものを試作したので、特許出願できないか」とのご相談をいただきしました。同社にとって初めての特許出願でしたので、知的財産制度の説明やJ-PlatPatで先行技術の検索方法を説明しました。先行技術の特許文献との構造や効果との違いがあることがわかったことから、同社は特許出願する意向となりました。

その後の相談概要

　前回の相談から半年程経過後、軽油噴射機能の試作品（のちの「ふんむくん」）が完成したと同社から連絡がありましたので、当窓口の専門家（弁理士）と共に試作品を見て支援策を検討するため同社を訪問しました。同専門家より、完成した試作品と先行特許文献との違いから発明のポイントを整理して今後の対策を立てました。
　同社は、これらの支援を経て知的財産に関する理解を深められ、その後代理人を通じて特許出願し、権利化に至りました。

窓口を活用して変わったところ

　同社は、試作品製作会社の協力を得て何度も試作品を改良し使用試験をしています。従業員の作業の負担を軽くしたいという熱意が、試作品の完成度を高めたと思います。また、振動プレート等の機械や道具に対して創意工夫を重ね作業や業務を改善するとともに、知的財産を活用する意識が向上したと思います。

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企業からのメッセージ

　新規に作成した製品を、どうしたら業界で広く認知され使用されるようになるかを相談に伺いました。最初から親身になって聞いて頂ける場所ならもっと早く伺えば良かった、と思うくらい真剣に一緒になって考えて頂けます。皆様も何かあれば、まず相談に行ってみてはどうでしょうか？

窓口担当者から一言

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掲載年月日：2018年2月 1日

更新年月日：2023年8月 3日