窓口支援事例
MOSHIMO研
特許

折り畳み可能な携帯自転車の開発

企業情報

所在地
滋賀県守山市
ホームページ URL
https://moshimolab.jimdo.com/
設立年
2015年
業 種
技術サービス業
従業員数
1人
資本金
-

企業概要

 当所では、製品研究開発と技術コンサルティングに取り組んでいます。
・製品研究開発業務では、生活関連用品の新概念製品を研究開発し、その成果を『ものづくり企業』にライセンスするB to B to Cビジネスを目指しています。
・ライセンス顧客となる『ものづくり企業』は、特に『下請け脱却を目指しているが、製品研究開発のノウハウがなく困っている中小企業』を想定しています。
・技術コンサルティング業務では、中小企業に対して、省リソース低コスト開発手法である品質工学(タグチメソッド)の導入実践支援を行っています。

自社の強み

1.下記の2点を一体化して実行できることが強みです。
・新市場創造型の商品コンセプト立案(ユーザー不便起点企画)
・新商品コンセプトを実現する技術手段の開発(プロトタイプ開発)

2.小職は『部品メーカー』『アッセンブルメーカー』『材料メーカー』『外資メーカー』の4社で勤務し、プレイングマネージャーとしてものづくりの経験を多面的に積みました。前記4つの業界で、事業&ものづくりの上流工程を特に得意としています。

一押し商品

 新技術「旋回ギア伝達機構」を使った携帯自転車です。
1.携帯自転車の概要
テニスラケットケース程度の携行性と、通常自転車と同等の走破性を両立する、新形態自転車です。(特許出願済み、研究開発継続中)
2.想定顧客とシチェーション
通勤通学経路で最寄り駅に駐輪場がなく、仕方なく毎日片道20~30分歩いている学生/社会人を対象としています。
3.研究開発ターゲット
重量5kg以下で、道路の段差乗越えが容易な前輪サイズ14インチ以上を確保し、折り畳むとテニスラケットケースサイズの仕様です。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同所は、折り畳み可能な携帯自転車に関して、特許庁が実施する「中小企業等特許情報分析活用支援事業」の調査分析の結果に基づき、特許出願の内容を検討したいため、調査分析の段階から支援をしてほしいとの相談があったのがきっかけです。

最初の相談概要

 同所は、携帯自転車に関して、特許庁の「中小企業等特許情報分析活用支援事業」に採択され、調査分析に関して発明推進協会と打合せをする予定となっており、発明推進協会と実際に調査を行う調査会社を交えた本調査実行前の打合せから参加して、アドバイスしてほしいとのことでした。

その後の相談概要

 中小企業等特許情報分析活用支援事業の調査分析の結果が出てきた段階で、弁理士による特許出願の検討を行い、発明点の抽出と具体的な出願内容へのアドバイスを行った結果、2件の特許出願を完了しています。特許出願の内容は、①折り畳み可能で立ち漕ぎ、前輪駆動型の携帯自転車、②2つの傘歯車と平歯車を融合させた旋回・回転を目的とした駆動装置、としました。

窓口を活用して変わったところ

 同所は、一人研究所でありながら、他社の模倣品について対策を講じる取組をされるなど、知財に対しての意識を非常に高く持って活動されていました。今回、B to B to Cビジネスへの知財活用の一環として「中小企業等特許情報分析活用支援事業」と知財総合支援窓口を活用され、特許出願を行ったことで、より一層、知財権を事業の推進エンジンとして活用されることが期待されます。


企業からのメッセージ

 当事者は視野が狭くなることがありますが、滋賀県の知財総合支援窓口支援を受けて、広い視野で知財活動が可能になりました。また、小規模事業者向けの支援施策も紹介いただき、費用低減の観点でも助言いただけました。

窓口担当者から一言

 同所は、中小企業等特許情報分析活用支援事業の調査分析の結果をうまく活用されて、基本的な特許出願を2件完了され、現在はモノづくりに邁進され、ライセンス先を探されています。今後はその開発プロセスに出てくる知財権の取得や知財問題の解決に向けた支援をする予定です。 (吉井 映滋)

折り畳み可能な携帯自転車の開発(213.2 KB)

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掲載年月日:2018年3月 5日

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