窓口支援事例
高山製菓株式会社
商標ブランド

地域ブランド「高山かきもち」の商標戦略支援

企業情報

所在地
奈良県生駒市
ホームページ URL
http://www.takayamaseika.co.jp/
設立年
1950年
業 種
製造業
従業員数
32人
資本金
1000万円

企業概要

 当社は、茶筅の里として知られる奈良高山の地で、米菓子の製造販売をはじめて68年になります。創業以来、おかきのみの商売に徹し、現在約20種類の商品は、オレンジ色の進物缶とともに「高山かきもち(商標登録第5968659号)」として地域の方にご愛顧頂いております。
 これ迄、当社の社是「誠実・努力・創造」のもと、幾多の課題を乗り越え社業を進展させることができました。今後とも、日々、おかきつくりの研鑽を積み上げ、さらなる飛躍を目指してまいります。

自社の強み

 最高品質の原料(国産もち米、天然醸造醤油他)と製法にこだわり、お客様がおかきを美味しく召し上がる様子を思い描きながら、全従業員が真心を込めて作り上げております。
 また、量販店への卸販売をやめ、製造直売に特化することにより、「より安く、より安全な商品」をお客様にお届けしております。これ迄、特別大きな宣伝を打つことなく、お客様の口コミだけで販売が拡大してまいりました。これからも、おかき専一に、お客様第一に徹していく所存です。

一押し商品

 当社の人気No.1商品「ころもち(商標登録第5929559号)」です。「おかきは薄いもの」という従来の概念を打ち破る「厚くて質感のあるおかきを作りたい」という思いで、当社独自の焼き技術を開発し、「焼き」に拘った秀逸の一品です。さわやかなバランスの塩サラダ味と確かな食感をお楽しみ下さい。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 生駒商工会議所の地域振興課が地元企業の事業サポートをする中、同社の人気商品が商標権未取得であること等の知財課題を把握し、知財総合支援窓口へ連携支援を要請され、支援に至りました。

最初の相談概要

 商品の商標権取得に関するご相談を受け、当窓口より弁理士を派遣し、ブランドについての理解を深めて頂くとともに、商標戦略を検討頂き「地域ブランド及び主力商品の商標権の取得」を目指すことになりました。そして、同社の自社出願の意向を受け、地域ブランドとしての「高山かきもち」と人気No.1商品「ころもち」の商標登録出願を支援しました。

その後の相談概要

 商標「ころもち」は登録査定を得ましたが、「高山かきもち」に対しては、拒絶理由通知が発せられました。そこで弁理士を再度派遣し、同社に拒絶理由解消の基本方針(周知性証明資料収集、商品指定補正等)を検討頂き、適切に対応された結果、「高山かきもち」についても登録査定を得ることができました。

窓口を活用して変わったところ

 同社は、知財の取り組みは初めての経験でしたが、戦略検討から出願、中間対応、登録までの一連の流れを経験することにより、商標に関する実務スキルを保有することができました。
 さらに、この商標登録をきっかけに知財の重要性に気づかれ、社内知財管理体制を構築し、現在使用している他の商品名についても出願の検討を始められました。


企業からのメッセージ

「高山」という地名や姓が他にも存在し、権利取得が困難かと思いましたが、適切な対応(TV放映、雑誌記事等の周知性証明資料収集等)を助言頂き、権利を取得することができました。手続きの支援は勿論のこと、高度な専門知識を有する専門家を活用でき、「ブランド構築」についても支援頂けます。
 知財総合支援窓口のご利用をお勧めします。

窓口担当者から一言

 奈良高山地域に、竹製品(茶筅、編針)に続く、新たな地域ブランド「高山かきもち」が誕生しました。工場直売場に行列ができるほどの人気商品「ころもち」も商標権を取得でき、奈良発商品の今後の全国展開が楽しみです。 (澤田 敬)

地域ブランド「高山かきもち」の商標戦略支援(283.7 KB)

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掲載年月日:2018年3月15日

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