窓口支援事例
日章株式会社
特許意匠商標

文字配置に斬新性を有した新規印鑑の事業展開

企業情報

所在地
山梨県西八代郡市川三郷町
ホームページ URL
-
設立年
1978年(昭和53年)
業 種
製造業
従業員数
6人
資本金
1,000万円

企業概要

 六郷(市川三郷町)の印章業は、明治時代に地場産業として定着をするようになりました。大正時代末期には印章業産地として、押すに押されぬ地盤を築きました。通信販売も盛んになり、日本全国にカタログを配布し注文を集め、「はんこの町」としての名を上げるようになっています。
 当社は昭和53年の設立以来、各種印鑑、表札、貴石アクセサリーの製造卸し販売を行っており、六郷印章業連合組合においても、地場産業の活性化に貢献してきました。顧客のニーズにより、材料、書体等を選定し、品質管理を徹底することにより、満足していただく印鑑、表札、貴石アクセサリーの提供を行っております。

自社の強み

 当社は、実印、認印、銀行印等、さまざまな種類の印鑑及び特殊高浮彫り表札の製造卸し販売を行っています。顧客と相談のうえ、オーダーメイドを行っております。また、貴石アクセサリー、ゴム印、印章ケース、表札等の製造卸し販売も行っております。

一押し商品

 今回開発した印鑑は、キラキラネーム等を本名或いはペンネーム等としてデザイン性やファッション性を持たせて作成することもできる、ふりがな付き印鑑です(実用新案登録第3211842号)。印鑑所有者が「そう読ませたい仮名」を中央に情報刻印部を構成しました。
また、本構成を持った浸透印も完成致しました。
 一押し商品として、ボールペン機能付・スワロフスキー付の浸透印の販売展開を行っております。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社は、認印・職印・三文判等の印鑑の用途、木材・貴石・チタン等の印鑑の材質を問わず広く印鑑の事業を行っておられ、また、表札、貴石アクセサリーの商品も扱っておられます。新たな事業展開として自社製品開発に挑まれ、経営の安定化を図られました。今般、キラキラネームに対応した新規な印鑑を開発されたので、知財権による保護を目的とし窓口を活用されました。

最初の相談概要

 同社は、これまで培ってきた印鑑の製造方法を生かした新規商品として、文字配置に斬新性がある印鑑の開発を開始されました。実際に試作品にて試行錯誤のうえ知財権取得の要件を確立されました。通常印の他に製造が難しい浸透印も完成されました。事業化が見込めると判断され、また、知財権としての保護を検討されました。

その後の相談概要

 同社は、当窓口の専門家(弁理士)と本品の内容を検討した結果、実用新案登録出願を行われました。出願後、ボールペン機能付・スワロフスキー付の浸透印も開発され、製品化を行っておられます。
 販路開拓として、商品の強みを分析されインターネットショッピングでの販売を企画検討され、さらに新規取引先確保を検討されています。また、契約に関する留意事項の助言もさせていただきました。

窓口を活用して変わったところ

 同社は、新規商品開発において知財権で保護し活用していくという意識を持たれています。また、ブランド構築に積極的に動かれており、知財権での保護を重要視されるようになりました。商標取得も検討したい意向もお持ちで、今後も適切な保護に関する支援を継続していきます。


企業からのメッセージ

 新規開発商品において、模倣防止は重要な課題であり、知財権の取得による独占権の確保は事業上有意義な戦略です。窓口より最適な取得に関する助言をいただき、スムーズに出願を行うことができました。今後も窓口のご支援を受けることにより、ブランドの構築に関して積極的に取り組む所存です。

窓口担当者から一言

 同社は、今回、業界で初めてのキラキラネームの印鑑を開発されました。キラキラネーム、シワシワネームが増えているので業界でも評判になるかもしれません。新規開発に対する意欲を待たれた企業であり、知財権の重要性認識されています。今後も企業経営に活かす知的財産に関するご支援を継続していきたいと思います。 (荒川 修一)

文字配置に斬新性を有した新規印鑑の事業展開(479.3 KB)

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掲載年月日:2018年5月22日

更新年月日:2023年6月22日

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