日本を代表する100の景勝地として日本百景に認定された赤城山。当社は、この自然豊かな赤城山の麓で、昨年、養蜂業をスタートしました。県内で販売を始めたところ、大変好評いただき、着実に販売実績を積み上げております。
今後は高級志向のお土産・贈答品として、はちみつのブランディングに取り組んでいきたいと考えております。
当社で採れたはちみつの糖度は、80~82度、国産天然はちみつの中でも最高レベルの品質です。これは、じっくりと時間をかけ、蜜の入った巣房がしっかり蓋掛けされてから採蜜しているためです。当社は最高の蜂蜜をお届けするために、時間と手間を惜しみません。
「今までのはちみつはなんだったのか」というくらい芳醇な香りと味の違いを実感していただけるかと思います。
自然豊かな赤城山の麓で採蜜された当社のはちみつは、糖度が高く、アカシア、クリ、山桜、トチ、カボス、スイカズラ、梅など種類も豊富です。はちみつは、花の種類によって色合い・香り・味が違います。色の淡いはちみつはクセがないまろやかな味です。色の濃いはちみつはミネラルを多く含んでおりコクがあります。当社のはちみつは香り高く、それぞれの味わいの違いをはっきり感じ取っていただけるかと思います。いろいろ試してみて下さい。
数種類のはちみつを組み合わせて、贈答用にもお勧めです。
群馬県前橋市のふるさと納税返礼品にも採択されております。
同社は、デザイナーにはちみつのラベルデザインを依頼中でしたが、地元の農業団体の知人から事前に商標調査を行っておいたほうがよいとのアドバイスを受け、知財総合支援窓口を訪問されました。
デザイナーが仕上げたラベルデザインについて、窓口で先行商標調査をサポートしたところ、考慮すべき登録商標が見つかりました。その後、弁理士を交えてネーミングの考え方や知財クリアランスについてアドバイスを行い、デザイン変更はデザイナーと相談しながら進めていくことができました。
1.商標権の取得
今後も同じラベルデザインを使ってはちみつ販売を続けられるよう、3件の商標登録出願手続きをサポートしました。また、早く登録して安心して商標を使いたいとご希望でしたので、早期審査請求の制度をご紹介しました。結果、3件ともスピーディに登録査定となりました。
2.よろず支援拠点との連携
いくら品質やパッケージがよくても、おいてあるだけでは売れません。はちみつのブランディングにあたり、よろず支援拠点に連携を依頼しました。
よろず支援拠点のチーフコーディネーターがアドバイスを行い、高級志向のお土産・贈答品として差別化戦略を図る方向で、まずは道の駅・観光地の土産物店をターゲットにし、販路開拓を行っていくことになりました。また、店舗で試食会などを行い、消費者と顔を合わせた営業活動をサポートしていただきました。
同社は、販売開始直前に商標相談に来られたため、危ないところで商標権侵害のリスクを回避することができました。今回の相談を通じて、安心して事業を行うため商標の重要性を十分ご理解いただけたと思います。同社はその後もよろず支援拠点で開催されるセミナーなどに積極的に参加し、インターネット販売をスタートしました。
商標権を取得したことで、安心して営業活動できました。磨きをかけた本物の蜂蜜を届けたいという自分の思いを、自信をもってお客様に伝えることができて、本当によかったです。無料で相談にのってもらえますので、皆さんも是非ご利用されてはいかがですか。
当窓口とよろず支援拠点が連携することで、初年度売り上げから順調な滑り出しを切ることができたとの報告を受け、大変うれしく思います。最高の蜂蜜を届けたいという同社代表の思いがより多くの消費者に届きますよう、今後も商標を活用して地道に世に広めていっていただきたいと思います。 (浅川 陽子)
商標を活用した蜂蜜のブランディング(491.6 KB)
掲載年月日:2018年6月13日
更新年月日:2023年8月29日