窓口支援事例
株式会社シーエス
特許意匠商標

縫製アイディアを権利化して次々と商品化

企業情報

所在地
山口県防府市
ホームページ URL
http://www.cs-mk.co.jp/info.html
設立年
1998年
業 種
縫製業
従業員数
28人
資本金
1,000万円

企業概要

 当社は、有名ブランドの水着や腰痛ベルト等の受注商品の縫製をはじめ、自社商品の開発も進めています。長年研究開発してきた、災害時に役立つ住宅用エアバッグ(地震対応型・津波対応型)の商品化等、当社の縫製技術を活かして社会に貢献できる企業を目指しています。小さなヒントから大きなアイディアを生み出し続け、防府市から全国へ発信していきます。主な製品として、「地震対応型エアーバッグ」や「ペット車載用ケージ」等があります。

自社の強み

 当社の強みは、これまで培ってきた厚地布地の縫製技術と、アイディアを具体化する行動力です。こうした強みを生かした代表作が、耐震性に優れた住宅用エアバックやペット車載用ケージです。独自の縫製技術を活かして、オールソフト素材で作り上げた「ドッグ ペディア」は、 大切なペットの安全と快適なドライブを支えるのはもちろんのこと、不使用(折りたたみ)時のクッションとしての座り心地も快適です。この他にも、エアバッグ技術を応用した「列車用緊急避難シューター」等実用レベルで試作品の提供ができることも、当社の大きな強みです。

一押し商品

 卓越した縫製技術を医療現場のニーズにマッチすべく開発したのが、介護用ミトンです。患者さんの拘束感をなくし、しかも、多忙な看護師さんの介護負担を軽減する目的で開発したのが、この介護衣服「ベンギンミトン」です。2017年から、HOSPEX Japan(病院/福祉設備機器が一堂に集う専門展示会)への出展や、病院での試験採用を開始し、この業界で大きな反響を呼んでいます。
 使用者や看護師さんの感想を取り入れて、オーダーメイドできることも、当社製品の強みです。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 同社が公益財団法人やまぐち産業振興財団の研究開発助成制度に採用された、車取付け用ゲージ「ドッグペディア」の開発成果を知的財産権で保護したいとのことで、知財総合支援窓口を訪問されました。

最初の相談概要

 知的財産権制度の概要を説明し、優れたデザインの保護を目的とした意匠制度や、商品の顔であるネーミングについての商標制度等を説明しました。自社で手続きを希望されたことから、写真による意匠出願の願書作成を支援し、見事に登録査定となりました。(意匠登録第1546529号) 
 また、ネーミング「ニコ楽ケージ」についても、自社で商標登録出願され、無事に登録されました。(商標登録第5907370号)

その後の相談概要

 新たな開発として、「地震対応型エアーバッグ(特許第4361126号)」技術を応用した、「列車用緊急避難シューター」を鉄道会社と共同開発されることになりました。共同研究契約書や試作品の知的財産権の保護について、専門家(弁理士)のアドバイスを受けながら開発や特許出願(特願2013-140982号)を支援しました。最近では、公益財団法人やまぐち産業振興財団の「平成28年度やまぐち地域中小企業育成事業助成事業」として、介護福祉用のミトン開発に取り組まれています。山口県産業技術センターとの連携や育成助成事業の成果を、意匠登録(意匠登録第1574167号)や実用新案登録(実登3210285号)をして、権利化を進めています。

窓口を活用して変わったところ

 開発された新規商品の販売において、特許権や意匠権を取得していることの重要性を理解されました。商品パンフレット等にも積極的に表示し、販売ツールとして活用されています。


企業からのメッセージ

 ちょっとしたアイディアについても、電話や来社して相談に乗ってもらえ、特許・実用新案・意匠等の権利化が可能か否かの相談にのって頂けるので、早い時点で自社の課題が解決できます。
 アイディアが湧いたら、躊躇しないで窓口へ気軽に相談されることをお勧めします。

窓口担当者から一言

 商品開発への熱意と次々に出るアイディア、それを試作・具体化される行動力にいつも感心させられています。今後も、気軽にご相談いただける「窓口」として、寄り添っていければと思っています。 (小柳 正)

縫製アイディアを権利化して次々と商品化(281.3 KB)

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掲載年月日:2018年6月21日

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