窓口支援事例
株式会社おおみね
特許商標

県産の食材を100%使用のこだわりのうどん

企業情報

所在地
香川県小豆郡土庄町
ホームページ URL
http://oomine-udon.com/
設立年
1977 年
業 種
製造業
従業員数
20人
資本金
1000万円

企業概要

 当社は、香川県小豆島に立地する、冷凍うどんを主とする製麺会社です。社屋の横にうどん店も経営しており、自社製造のうどんを提供しています。 冷凍うどんの製造という数少ない製麺会社であることから、他社から特殊な麺の製造も依頼されています。また、通販も行っており、日本全国のデ パート、うどん業者にも卸売りを行っています。
 代表取締役社長の大峯茂樹は、「本場さぬきうどん協同組合」の理事長を務めています。

自社の強み

 香川県特産のうどん用小麦粉として開発された「さぬきの夢2000」を 100%使用したうどんを提供しています。自社製造という強みを生かし、麺に他の栄養成分を練りこんだ麺(いわしうどん、長命草うどん)を製造・販売を行っています。
 また、代表の大峯は、「本場さぬきうどん協同組合」が中心となり進めている「年明けうどん」(商標登録第5245603号)の提唱者であり、地域振興に貢献するため、同組合の理事長として「年明けうどん」の普及にも尽力しています。

一押し商品

 糖尿病が多い香川県民のため、地元の食品企業などでつくる「小豆島食 材開発会議」と県、香川大学医学部が2017年2月に開発した、長命草を練り込んだうどん『長命草さぬきうどん』です。製造・販売を当社が行っています。
 マウスを使った実験では、うどん粉に長命草を4%加えた場合、食後の血糖値が20%低下する結果が得られています。味は「パクチー」に少し似ていますが、刺激はそこまで強くありません。小豆島で育てられた健康・ 長寿の薬草「長命草」を練りこんだ『長命草さぬきうどん』を手軽においしくお召し上がりください。

知財総合支援窓口活用の概要(記:窓口担当者)

窓口活用のきっかけ

 以前、本場さぬきうどん協同組合が取得した商標「年明けうどん」の出願・登録の支援を行っていたため、同社社長とは面識がありました。今回は、企業としての相談を受けたことがきっかけです。

最初の相談概要

 一押し製品である『長命草さぬきうどん』の製造には、麺の長命草の粉末を練りこむ工程と麺の食感を維持するためにかなり苦労したことから、この製造方法を特許出願し、権利化することができないかという相談でした。

その後の相談概要

 製造方法を詳細に聞き取り、その技術内容から特許性があると思われる技術の抽出を支援し、ノウハウとして残しておく方が良いと思われる項目は秘密にして、特許出願を専門家(弁理士)と協働して支援しました(特願 2016-208330)。

窓口を活用して変わったところ

 特許出願を通じて制度の理解が深まり、知財への意識が向上しました。また、商標についても出願を検討するようになりました。


企業からのメッセージ

 うどんの麺の製造という昔ながらの技術についても、日々の製造工程において種々の工夫があると思います。それらの工夫が、特許性がある技術であり、ノウハウとして秘匿する場合においても、技術の整理を行い、特許出願またはノウハウ管理をきちんと行うことが大事であると思います。

窓口担当者から一言

 製麺業であるといっても種々の特注の麺を製造されており、それぞれの製造工程に工夫がみられます。大部分の技術がノウハウとして秘匿しておいた方が良いものですが、ケースによっては特許出願も検討されることをお願いします。
(辰野 勇)

県産の食材を100%使用のこだわりのうどん(242.1 KB)

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掲載年月日:2018年7月 4日

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