平成29年の 3 月からなま芋、石焼いも、冷凍焼いもを販売しております。芋の種類により甘さ、色つき、形などの特色を勉強しその中から三種類 を選び、昔ながらの自然な育て方で安全で美味しい芋を皆様に食べて喜んで頂きたく日々努力しております。
販売に関しては、まだまだ日が浅く現在は、商店や道の駅、イベントなどで販売しております。
五島は、海に囲まれており、昔から芋に適した土地柄です。特に当店の畑は、海の自然なミネラルを多く含んだ赤土で美味しい芋に育ちます。
手作業で草を取り、丹精込めて育てた芋を熟成させ、時間をかけて石で焼き、そのまま冷凍した商品です。最初から最後まで自分達で手をかけた分、自信を持って商品を提供しております。また、昔ながらの芋本来の味をまるごと食べて頂けます。
これまでに8種類の芋を育ててきましたがその中でも下記の4種類の芋を選んで冷凍焼いもにしました。
1)安納芋 とても柔らかくとろける様な濃い甘さです。
2)一口蜜芋 小さくて食べやすく、甘くて何個でも食べられます。
3)紅はるか 形も色も良く、上品な甘さです。
4)シルクスイート 赤みが強く、肌触りがすべすべでしっとりとした甘さです。 色々な甘さの芋をお好みで選んで食べる楽しみが味わえます。
同店は、島内で生芋の栽培・販売を行っておりましたが収益向上のために新商品として冷凍焼いもを販売するにあたり、商標権を取得したいとのことで、特許庁に相談されたところ、長崎県知財総合支援窓口を紹介され、窓口事業紹介も兼ねて訪問しました。
先ず始めに知的財産権に関する概要を理解して頂くための説明を行い、その後、同社が考えている新商品の名称について商標先願調査方法を指導したところ、商標登録出願を希望されたので出願手続きに関する説明を行い、1件の商標登録出願をするに至りました。
商標登録出願の作成支援のみならず、同社の冷凍焼いもの認知度を高めるために専門家(デザイナ ー)派遣を活用したブランド戦略に関する支援を行っています。展示会への出展及び県特産推奨品への応募を勧めるなど、今回の取り組みが事業成果につながるように継続した支援を行っております。
今回の支援により、知的財産権の取得への取り組みが、同店の将来的な事業拡大に役立つことを認識され、冷凍焼いものみならず生芋のブランド化の検討を含め今後を見据えた農地拡大計画、将来的な企業イメージを打ち出せるような新たな商標出願を検討しております。
商品開発・販売を始めようと考えている企業の方は、まず知的財産権を取得し安心して商品販売に 力を注がれることをおすすめします。また、不安を抱えない為にも、気軽に相談窓口を活用した方が良いと思います。電話でやさしく面白く相談にのって頂けます。島に立地する当店に窓口担当者が来ていただき相談ができる事は本当にありがたいです。
相談当初から新商品の販路拡大に対する熱い思いが感じられ、事業計画をヒアリングしながら適宜支援を行いました。その結果、冷凍焼いもは島内販売だけでなく県内・近県への販路拡大にも成功しており、更なる事業規模の拡大を楽しみにしております。
(足立 尚志)
自社商品のブランド化支援(278.2 KB)
掲載年月日:2018年8月 1日
更新年月日:2024年2月 5日