元看護師が実体験をもとに工夫したおむつ・パンツの新しいかたち、トイレ介助用に特化した『おむパンツ』を提供するとともに、知財のライセンス契約をしていきます。
経営理念は創意工夫をしながら、三方よしで、誰かの役に立つ仕事をしていくことです。
この『おむパンツ』のアイデアは、老人ホーム・病院・育児の排泄介助の経験を通して考えたものです。心身の健康とおむつ代の節約の一助になることを願って、「どうしたらよいのか?」という思いから、このアイデアが生まれました。
今後、超高齢化社会になる中、ニーズがあると思います。
特許権(特許第6050541号)
商標権(商標登録第5921152 号)
「おむパンツ」(登録商標)です。この商品は、おむつとパンツをあわせた構成で、以下の特徴があります。
① ズボンや靴を脱がずに交換できること。
② パンツを上げ下げしないですむこと。
③ おむつとパンツ両方の使い方ができること。
トイレ介助もしやすく、自立支援のことも考えた形です。
尿取りパッドの交換や、臥位での交換もしやすいです。
乳幼児・病人・高齢者など排泄介助が必要な方に便利です。
独学で勉強して特許出願の明細書を書かれましたが、書き方に行き詰ってしまったため特許庁に問い合わせをしたところ、茨城県知財総合支援窓口を紹介されたことが窓口活用のきっかけです。
自ら検索した公知技術や市販の書籍を参考に自ら作成した明細書や図面について相談を受けました。その後、専門家のコメントを得たいと要望があり、相談会において専門家(弁理士)から特許要件、特許と実用新案との比較、請求項の書き方等についてアドバイスを行いました。
同商品の商標登録を行ったところ、同工房の商標権に類似の商標を使用している企業を見つけたため、取得した特許権・商標権の権利を活用したいと相談がありました。活用戦略を決定するにあたり、専門家(弁理士)による支援を行い、売り込み先企業へ送付する手紙や資料について助言を行い、活用をすすめております。
当初は自ら明細書や図面を作成して特許出願をするつもりでしたが、当窓口を利用したことで、専門家のアドバイスを受けることが大切であると感じられ、その後も特許権等の活用の相談に当窓口を利用されています。
知財総合支援窓口は、経験豊かな専門家の方々から、第三者の視点で助言をいただけます。また、こちらの想いに協力していただけるので、とても貴重なところだと思います。
事業を開始する前に相談することは、大切だと思いました。
本件は、最初の相談から早期に専門家(弁理士)のアドバイスを得たことで、最初の相談から短期間で特許権と商標権を取得できました。前向きな相談姿勢が功を奏したと思います。今後は、取得した特許権や商標権を活用しての事業展開が期待されます。 (関根 康男)
特許権・商標権を活用した戦略に係る支援(266.3 KB)
掲載年月日:2018年8月21日
更新年月日:2023年7月31日