当農園は、鹿児島県大隅半島の自然に恵まれた大地にあり、ここで育んだ蜜の多い紅はるかを主に生産しています。畑作りからはじめて心血を注いで育てた紅はるかをお届けしています。
「ふるさと納税」やネット販売等でお届けする当農園の「紅はるか」は、焼き芋にすると、濃い蜜を含んだような味で口の中を甘くとろりとさせてくれます。
土作りには、冬の寒いときから念入りに手入れを施し、独自の配合をして工夫を凝らした養分を丹念に施して手間暇かけた最高の状態で芋作りの季節を迎えます。そして収穫期には我が子を取り上げるように大切に、自然に感謝しつつ収穫を行っています。
このようにして収穫した当農園の紅はるかの品質は、外観の品質もさることながら、焼き芋にした味は格別のものとなります。
強いこだわりをもって芋を育て、消費者の皆様にお届けする当農園の紅はるか「まことの芋」(商標登録第6082056 号)がなんといっても一押し商品となります。
焼き芋にすれば、一度食べたら忘れられないほどの甘くて柔らかい食感となり絶品とも言える食べ物となります。
是非とも、一度ご賞味いただけると幸いです。
同農園は、消費者に喜んでもらえる高品質の芋作りを目指して頑張ってこられました。今回、手塩にかけて生産している芋についての商標権を取得したいとのことで、窓口にご連絡されたのがきっかけでした。
最初から商標ということを念頭に考えておられたようで、商標権について説明させて頂き、該当する農産物の権利化のためにどのように出願すればよいのかを一緒に検討させていただきました。今後、生産された農産物を販売して行くに当たって、他と区別するためのネーミングも既に考えられておられました。窓口から遠いという難点がありましたが、セミナーの相談会や月1回の外部窓口開催を利用し、専門家(弁理士)の助言等を受けて大きな問題も無く出願するに至りました。
特許庁から審査結果が届く頃に状況を伺ったところ、拒絶されたとのことでした。しかし、届いたのは拒絶理由通知であり、その内容を確認のうえ、補正により登録になることをお伝えしました。また、その手続補正書の提出期限が迫っていたことから訪問してアドバイスし、事なきを得ました。このような経験から、少しずつ知財を学ばれて行かれました。
当初は出願の経験が無いことから期限遅れなどの危ない局面もありましたが、知的財産に対する意識は段々と高く持たれるようになり、取得した権利を効果的に使用することを考えられるようになりました。次の事業展開についても知的財産権を用いた事業を考えておられるようで、この出願で学ばれたことが役だって事業に寄与していくものと思われます。
知的財産という何も分からない世界へまず第一歩を踏み出したのですが、何をして良いのか当初は全く分かりませんでした。しかし、専門家のアドバイスや窓口担当者のフォローをいただきながらなんとか出願・登録に至りました。自社の生産物等を守るのに不安を持っておられる方は、是非、窓口に相談されるのが良いと思います。
何も分からない中で、一歩一歩進まれました。途中、危うく振り出しに戻りそうになるというアクシデントもありましたが、なんとしても自農園の将来を守るためにという思いが伝わってきました。そのため、窓口担当者としても何か抜かりがないかと注意しながら対応しましたが、無事に権利化を終えることができました。これから知的財産の利用を考えておられる方は、是非、知財総合支援窓口をご活用
ください。
(岸野 敏和)
農産物の権利化(421.2 KB)
掲載年月日:2018年11月12日